東海道新幹線の起工式挙行 20日の日記
クロニクル 東海道新幹線の起工式挙行1959(昭和34)年4月20日57年前になりますね。当時の皇太子(現平成天皇)と正田美智子さんの結婚式から10日後のことでした。この日東海道新幹線の起工式が行なわれ、正式に着工しました。費用の一部288億円は、世界銀行からの8千万ドルの借款で、賄われました。貸付条件は年利5,75%、工事期間は据え置き、以後20年間の分割払いとう条件でした。建設は粛々と進められ、62年5月には試験線が完成し、6月にはテスト走行が始まりました。全線の完成は64年の7月1日、この日川崎市でレールの締結式が行われ、東京~新大阪間が全通しました。着工から5年3ケ月の工事でした。7月25日から、安全確保のために全線での試運転が繰り返され、東京五輪の開幕を10日後に控えた10月1日に営業運転を開始しました。それ以後新幹線は、1度も大掛かりな事故を起こしたことはなく、現在では四国を除く各地を走っています。そして5年前の東日本大震災の発生に際しても、1車輌も脱線することなく、事故を起こすこともなく、在来線を含む全列車を無傷で停車させることができたのです。関東大震災においては、数多くの列車が脱線や転覆事故を起こしたり、火災を発生させたりしたことに比べ、いかに日本の列車コントロールと運行技術が進歩したかが、見事に証明されたのです。この事実は、世界各国に絶賛されました。