カテゴリ:外国史
フランス革命(1) バスティーユ襲撃でフランス革命が始まったのではないとすると、いったいフランス革命はいつ始まったのか。 それには、フランス革命とナポレオンを描いた画家ダヴィットの名画の一つ『球戯場(テニスコート)の誓い』を思い出していただくと理解が早いでしょう。この絵は、大抵の世界史教科書に掲載されていますから、ご記憶の方も多いと思います。 「我々は、いかなる妨害、いかなる弾圧に合おうとも、憲法を創るまでは絶対に解散しない。そしていついかなる場所であろうとも集会を開き続けるであろう」と、絵の中央の狭い台の上に立って、議長のバイイがおごそかに宣言して、宣誓し、並み居る議員達も共に誓ったり、同意を示したりしている、あの絵です。両手を胸にあてて、感動しているロベスピエールや、片手で拳を突き出して何事かを絶叫しているミラボーなども描かれていました。 この絵のシーンとなっている実際の出来事は、7月14日の24日前にあたる6月20日の出来事です。そうなのです。フランス革命史の中の感動的な場面の一つである球戯場の誓いは、バスティーユ襲撃の24日も前にあるのです。ここではもうフランス革命は、まだ弱弱しい歩みながら、既に現在進行形となっているのです。 実は、革命運動開始の最初の舞台となるのは、三部会(三身分会議の略)の召集でした。第1身分の聖職者、第2身分の貴族、第3身分に属する大ブルジョワジーの代表者を集める三部会は5月5日にヴェルサイユで始まりました。ここが初期の革命の舞台となったのです。 では三部会とは何か。その三部会は何故、革命の幕をあげることになるのか、次回はまずその辺から始めたいと思います。 この項続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.15 02:32:25
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