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ザビ神父の証言

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2007.07.18
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カテゴリ:外国史

フランス革命(5)

特権身分に「国民議会」への合流を進めたのは、勿論国王の本音ではなく、軍に依る弾圧をカムフラージュし、軍の動員にかかる時間を計算しての時間稼ぎでした。

というのは、首都近辺にある首都防衛軍の兵士には、第三身分に同調する空気が強く、国民議会の圧殺命令を出した場合、命令に従わずに反抗する可能性が否定できなかったからなのです。国王は、国民議会への合流を特権身分に呼びかけたその日、東部ならびに北部国境地帯に派遣していた、スイス人傭兵部隊とドイツ人傭兵部隊に、首都への帰還命令を出しています。彼等全てが、首都近辺に集結するのは、7月13日となる予定でした。

兵士たちの集合は1度にではなく、準備の出来た部隊から順次移動します。それゆえ、7月5日頃から、パリやヴェルサイユ周辺に傭兵部隊が目立ちはじめ、その数は日を追って増えて行きます。国王が何を考えているかは、おのずから明かでした。議会の議員達も危機感を募らせ、特に異常な事態に興奮した民衆が、激情にかられて暴発することも心配します。同時に身の不安も感じます。ここにミラボー、ラファイエットらは、国王に自制を促し、責任は国王側近の強硬派にあるとの主張を展開しました。

11日には、首都周辺の兵士の数は、第三身分に同調的な防衛軍約8千人を加えると、3万人を越えるにいたります。軍はいつ実力行使に走ってもおかしくない状況になりました。深夜の逮捕を恐れた革命派の議員達は、この夜から14日まで自宅で寝るのを避けたほどでした。

いつ何かがおこってもおかしくない事態は、こうして12日の日曜日には、整っていたのです。14日まであと3日、14日に先立つ2日間には、何がどのように行なわれていたのか、次回に記したいと思います。深夜に時間があれば書き込みます。

                続く






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最終更新日  2007.07.18 21:41:44
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