カテゴリ:国際政治
クロニクル マンデラ大統領誕生
1994(平成6)年4月27日 もう21年経つのですね。この日南アフリカ連邦共和国において、初めての全人種参加による国政選挙が行なわれました。その結果ANC(アフリカ民族会議)が勝利し、議長のネルソン・マンデラ氏が大統領に就任しました。 マンデラ氏は、早くからANCの活動に加わり,歴史上他に例がないといわれるほどに世界の注目を浴びた、南アフリカの人種隔離政策(=アパルトヘイト)に対し、敢然と戦いを挑みました。こうした抵抗運動の指導者として、南ア政府のに警戒され、1962年に逮捕されると、政治犯として国家反逆罪に認定され、終身刑となって、64年ロベン島送りになりました。 ロベン島などでの囚人生活は26年に及びましたが、非転向を貫き通して、1990年遂に釈放を勝ち取ると、ただちにANC副議長に復帰し、翌年議長に就任。全人種参加の選挙と国民和解を強調して、国内対立の先鋭化を避けようと腐心しました。 94年の選挙はこうして実現し、マンデラ氏が大統領の椅子についたのです。大統領としてのマンデラ氏は、民族の和解と協調を呼びかけました。彼はまた、アパルトヘイト体制下での白人と黒人の対立意識を捨て去ること、貧富の格差を是正すること、さらには黒人間の対立の解消や経済不況からの回復を目指して、新生南アの礎を築きました。 99年に81歳で政界を引退、その後はユネスコ親善大使などを勤めましたが、2013年12月に95歳で永眠されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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