カテゴリ:日本史
クロニクル 大政奉還
1867(慶応3)年10月14日 154年前のこの日、第15代将軍徳川慶喜は、京都の朝廷に対し、大政を奉還しました。この結果、260余年にわたる徳川幕府体制に終止符が打たれました。 しかしながら、このことは、ただちに新政府が誕生したことを意味しませんでした。大政を奉還された朝廷の側に、全国の政治を担う基盤が準備されていなかったからです。慶喜及び幕府の要職にあった政治家たちは、そのことを十分に承知していました。 それ故、大政奉還は名を捨て実を取る幕府側の作戦でもありました。慶喜の狙いは、奉還後に作られる新政府においても、自らが主導権を握ることにありました。10日後の24日、慶喜は将軍職の返上も申し出るのですが、慌てた朝廷は、2日後の26日、慶喜に対ししばらくの間政務を委任する旨の沙汰を下します。 おさまらないのは、倒幕派の面々です。彼等は、巻き返しを狙って倒幕の準備を進めます。かくて幕末の動乱は、一挙に大詰に向っての、全力疾走に入ってゆきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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