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テーマ:住宅コラム(1789)
カテゴリ:洋風建築
2021/11/20/土曜日/暑いくらい晴れ
短い京都滞在だったが、上賀茂神社→駒井家住宅→清水寺の夜間開放→二の丸庭園→法事のお寺→三千院と巡る。 その中でこの時期丁度駒井家住宅が開放されていて早くから予約を入れておいた。 ![]() 京大遺伝学の駒井博士の旧居で、日本トラスト協会が管理している。建築はかのヴォーリーズ。 博士の奥さまとヴォーリーズの万喜子夫人が神戸のミッションスクール同窓の縁で建築依頼となったと想像される、とのこと。 ![]() 外観の洋風の中に和室を落とし込む工夫しては成城学園の旧居山田家住宅と等しい仕掛け 玄関はこじんまりとして右に和室、正面がホール。ホール左右はサンルームとダイニング。ダイニング並びに南面縄の広がるキッチン。 当時の日本の住宅の配置とは全く異なる。廊下のスペースは殆どなく、合理的な動線 ![]() 玄関から階段に進む手前の巾木に引出しを仕込む、ちょっとしたユーモア。この家が夫婦二人で切り盛りする生活設計である事を表す。 ![]() 門を入ると直ぐに玄関、郵便受けは玄関ドアに並ぶ。これは我が家と同じ。小さな住宅の工夫か ![]() キッチンにつながる勝手口のデザインが何となくサンフランシスコ辺りの住宅を思い出させる。 室内ドアのノブは透明クリスタル、屋外は紫と分けている。 小さな住宅でも階段は豊かな、贅沢な少しだけドラマチックなデザイン。そもそも階段とはそういうものなのだろう。 ![]() 水回りを改修すれば直ぐにでも住めそうな、プランニングのまこと合理的な住宅だ。 そうそう、2階天井ウラ収納庫のステップ収納の仕組みはつい最近の住宅メーカーなんかのオリジナル ヴォーリーズ設計の住宅が具に見られる希少なケース。 ところで南面する和風建築の家は京大工学部、藤井コウジ←うろ覚え、の設計によるという。現在オーナーは米国人だとか。京都のよい建物でそのようなケースが増えているそうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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