|
テーマ:読書(8195)
カテゴリ:本日読了
2023/03/27/月曜日/薄曇り、道に薄紅の小さき降る
〈DATA〉 集英社 / 著者 加納朋子 2022年5月30日 第一刷発行 「小説すばる」 南の十字に会いに行く 2017/6月号 星は、すばる 2020/10月号 箱庭に降る星は 2020/12月号 木星荘のヴィーナス 2021/2月号 孤舟よ星の海を征け 2021/4月号 星の子 2021/6月号 リフトオフ 2021/8月号 単行本化にあたり、加筆修正 〈私的読書メーター〉〈加納朋子さんだし基本はジュブナイル。併せて昔懐かしい少女漫画の王道のような展開に、誰も安心して〈沼っち〉読書になること請け合い。母のケアが受けられない七星の、学校で迎える初潮の戸惑い。母は少女期に両親が離婚し、父は、研究を諦められない母親が出奔という幼児体験をもつ。凄惨なイジメやストーカー、汚い大人の存在、災害、思わぬ事故による夢の喪失などなど、書き連ねると辛い話題のてんこ盛り。が、これらが時空を超えて結びつくときピタリと幸いの像を成す。これこそ物語。現実にも最年少女性飛行士がT大医学卒のシンクロ奇跡。〉 ピタリと幸いの像を結んだその刹那、 巡る星座の星空の如く、はや様相は変節を遂げる。 ここが心地よいと断じても留まることはできない お約束。 今の幸せも流転の内に不協和音を生ぜしめ、辛いモノヘと相関していくのが、生じ滅していく生命の理 しかし嘆くなかれ、 それとてもほんの束の間のカタチならん。 願わくば、日本のロケット、日本のジェット、 次のステージでピタリと仕合わせ果たさんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.27 14:40:52
コメント(0) | コメントを書く
[本日読了] カテゴリの最新記事
|