|
テーマ:読書(8193)
カテゴリ:本日読了
2023/06/21/夏至につき、本日より冬モーメント
〈DATA〉 KADOKAWA/ 著者 横山起也 ヨコヤマタツヤ 令和4年12月25日 初版発行 書き下ろし 〈私的読書メーター〉〈いやー何というか。壺にハマりました!この組み合わせ。他の本をうっちゃって一気読み。作者の横山起也さんはYouTubeチャンネルで知っていましたが、こんな小説も書けちゃうの⁈これ、初めて書いたとは思えない戯作振り。ひょっとしてライトノベル覆面作家とか?お茶や心理学、江戸学に関しても相当濃い知識をお持ちと想像しますが、さまであらず、な楽で軽い語り口で誰もが楽しめる敷居の低さ。は。お手前見事でござります。人魚の肉で不老不死コキリ、年齢不詳の御前さま、何より気になるジュノ!次作待ち遠しい、ニット侍仕組まれて候。〉 久しぶりにこんなエンタメ読んだー 面白かったー 幕末に武士の内職で編み物というのはあった。 ということを横山氏のチャンネルで以前に知った。 それをまともに取り上げた初めてのちょんまげ物ではないだろうか。 考えてみれば、漁師は編んでいたはず。 猟師も野良仕事者も馬飼牛飼いもみんな編んでいたはず。 しかし2本差しが2本針で編む姿はほのぼのするではないか。 物語中に、編むことで静まる心の有り様がよく紹介されるが、編み物をする人の一番の喜びは実はコレではなかろうか。 無心になれる時間。 半畳の空間と針と糸があれば、それだけで深い呼吸と瞑想へ誘われ、ありゃま不思議なことに何ものかに仕上がっていく。 もっとも私は深い瞑想の前にうたた寝に落ちていき、あらぬ方向は針が動いて、はっと目覚めた後盛大に解き直しの悪路を繰り返すぼんくらでござりまする。 ところが、このお侍は徹夜で編み通しても目も乱れず。明鏡止水の如し、ツワモノなり。 私は大変楽しく読んだけれど、編み物教室のみなさま(さすがご存知で、既に読んだとか購入した人数名)方の反応は今ひとつ、でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.21 17:46:37
コメント(0) | コメントを書く
[本日読了] カテゴリの最新記事
|