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2024.05.06
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カテゴリ:散歩➕アルファ
2024/05/06/月曜日/曇り、風強い


もうゴールデンウィークも最終日。
瞬く間に過ぎた、とはいえ詳細を思い出すと色んな経験体験が積もったお休みだ。


今年のゴールデンウィークの始めは、長野県原村近くの稗之底古村を娘夫婦と散策した。
とても印象的な日になった。


◼️プロローグ

稗之底古村には実は2ヶ月前、大先神社を探して踏み入ったが、雪に足止めされていたのだった。

↓車道からすぐの林は、人の立ち入りが多いのか
雪はあまり見られない。





↑しかし村址近くなると雪カサは増していく。


八ヶ岳南麓は降雪は少なめで、通い始めた30年ほど前に比べ本当に雪が少なくなっていたので思いがけないことだった。

結局、大先神社の背戸の台地をうろうろしたあげく絶縁帯入り口も見つけられず諦め帰途に着いた。


◼️大先神社?水神社?リターンズ

村址近くに車を止めて、入り口を探す。

ソーラーパネルとたんぽぽの広場、それは雪の台地
だった訳だけど、その涯に絶縁帯を示すオレンジの布が下がった入り口を認め、そこから入る。

↓入り口近くの山桜は満開、一ヶ月で姿がすっかり春に



今回初めて分かったが、この村址には他にも幾つかアプローチがあり、山間の散歩道からふっと入れる水路と一体となった青い細い橋が目印だ。




さて、私たちはここを渡り、一旦車道を越えて
まるで小人たちの隠れ家のようなウロのある、木の根本に


こんな祠を見つけた。



周りは手が入れられているので、地域の方が定期的にご奉仕頂いているのだろう。


さて、ここまで足を伸ばす前に、村址に入ってすぐに小さな水路沿いを歩き


こんな表示と階段を発見していた。


でも水神社とあるので、求めている大先神社とは異なるかも、と先を歩いたのだった。



八ヶ岳の雪解け水の流れは美しく、林は輝かんばかりで足元には高山植物の花花



それらを踏まないように水路沿いの細い道を一列で歩くのである。

先頭をゆく私が突然止まり後ずさる。
後ろの二名、えと驚く。ナニナニ!

道に蛇の胴体が横たわっているのよΣ(゚д゚lll)

こちらも驚いたけれど蛇も驚いただろう。

鎌首もたげて水路と反対の藪に入り、先端の裂けた赤い舌をシャーシャー出したり引っ込めたり、まるで小さな炎のようなのだ。

三人が固まったままじっとしていると、当初の目的と思われる水路に、頭の方だけ落として胴体は小道に尻尾は先ほどの薮に。

蛇、じっと動かない。

えー、なになに何してるの?
後ろ声、あーお水飲んでる。
えーどれどれ、うわ。蛇がお水飲んでる所を初めて見た!

水路の水は透明で流れが早い。その中に頭ごと沈ませて、流れの中でゆらゆら膨らんだり萎んだりするみたいにして水と同化して補水しているのである。


ゆうに2メートルは超える薄緑色の蛇はゆっくりと優雅な様子で水神社の方へと上って行くのだった。



日記に動画が貼れないのを今回ほど残念に感じたことはない。




先まで行ったけれど結局、水神社が大先神社だろうとあいなり、始めの地点に戻る。


◼️不思議な図形、御神体?



図柄が刻まれた石を真ん中に祠が二つ

↓石に刻まれた図柄


これやはり水分神社のシンボルではなかろうか




村の記録を示す看板があった。
1570年の記録にも残る古村だったが、この地で作物が実らず木も全て伐採され、結局住人たちは村を諦め、立沢と乙事に移って行った。

この乙事はもののけ姫に登場する、おっこと主の名の由来。

この辺りではゴールデンカムイキングダムも撮影されているのだ、そういえば。



さて言い伝えでは植松、北原、五味などの苗字は、稗之底村からの移住者とされる、とある。
苗字があったということは、戦国時代の敗者や信玄の歩兵たちが集ったのかもしれないなあ。

水路工事は四百年前から営まれたものだとしたら、立派な仕事だ。それにあの石に刻まれたのは剣、
と見るのが正しいかもしれない。


◼️エピローグ

偶々、こんな本も読んだ。


鹿児島睦さんの皿絵



あの蛇は青大将と思われる。
しかし、私たちにはこの村址の御神体のように感じられ、去り行く後ろ姿に手を合わせたのだ。







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最終更新日  2024.05.06 11:01:47
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