向井潤吉アトリエ館
2022/01/25/火曜日/午後から曇天生誕120年の後半「向井が愛した家具とともに」入館料200円失われていく日本の民家を描いた洋画家といったごく表面的な印象で訪ねる。何しろアトリエを見るのが好きだ。その人となり、選択して来たこと、時代背景を知ると向井潤吉という人間と作品が切実に迫り来る。仏像はその寺で見るのが良いように、アトリエで作品が見られるのは本当に喜ばしい。住宅やアトリエには芸術家の本懐のようなものが篭っている。今回は彼愛用の家具などにも触れることができた。家具は吉田ショウヤ(彼の存在を民藝の百年展で知った。)と木工作家の林次郎の紹介があった。林次郎は今回初めて知った。彼の作品は残念なことに不審火で焼失。チェストだけが手元に残り、館内でベンチに転用されていた。彼の作品をまとめて見たいものだ。内部は作品が展示されているためだろう、撮影禁止なのが残念。大きくはない庭だけれど、昔日の世田谷の印象を刻んでいるらしい。石が多く用いられているが重苦しさは無く柔らかく自然な感じ。