横山大観旧宅
2024/11/17/日曜日/はれ横山大観記念館は不忍池西、岩崎邸の北、東大附属病院の東にあり、ゆったりしたよい土地柄だ。上野に出かけた折、少し足を伸ばして自宅兼画室の旧宅を見学した。↑こちらは要人訪問時の正門↓二間構えの、数寄屋振りの玄関は料亭でもなければ旅館でもない、住居である、何かを志す者の住まう所である、が一目で分かる。品性が伺われる。お代を払い見せて頂く観覧者は、しかしこちらから入るのである。こんな企画展が住まいの一画で催されていた。大観は本来建築を志したのだ、とか。この住宅にはそんな彼の志が垣間見える。撮影は2階の画室のみOK ここで大観は画を描いた。なんと清潔なことだろう。↑ビデオから。財界人、文化人、大使ももてなしたサロン鉦鼓堂は中左。↓パンフレットから。床に掛けられているのは霊峰飛鶴。見る角度で鶴の輝きが変わる。照明器具も大観のデザイン。ノエミ・レーモンドが彷彿。同時代。しかし、この部屋で私の目が吸い寄せられたのは不動明王像だ。素晴らしい。大観はこの像のために、サロンを作ったのではないだろうか。壁に繰り抜かれた厨子に鎮座する。硝子面が無粋、当初は無かったろう。明治41年から昭和33年に没するまで、戦災で全焼した後、ほぼ同じに復元しここで暮らした。