神奈川近代文学館 橋本治展
2024/04/29/月曜日/八ヶ岳は薄曇り同じ神奈川県なのに、ウチからは本当に遠く感じる電車三本乗り換えの1時間30分。それが元町・中華街駅が最寄りの近代文学館そんなわけで近代文学館では興味深い催しがあっても腰が重い。しかしながら、今、絶賛積ん読中の橋本治の回顧展が開かれていて、彼の編み物も展示中。しかも前期後期で若干入れ替えがあるというではないか。むりくり時間を拵えた。爽やかな晴れ間、港の見える丘公園を散歩しながら海風を感じお散歩を楽しめるのも一興と。橋本治はたまたま今読書中でもあった。一番の楽しみはやはり彼の編み物。残念ながら撮影ができない。これ、近代文学館の方はちょっと考え直してほしいなあ。彼の作品は基本が編み込みで、その緻密な色彩配分にあり。やはり桜のカーディガンに目を奪われた。ところで橋本治が影響を受けた作家2名、久生十蘭と有吉佐和子、との紹介である。有吉さんとは交流があり、千羽鶴?鶴?のセーターをプレゼントする口約束をしていたらしい。突然の有吉さんの訃報の後、セーターは編み上げられ、親族の方に贈られた。義理堅いのである。真面目に遊べる人である。駒場祭ポスターデザインで一躍有名になったように、彼の仕事のスタートはデザインだったのだなあ。ポスターは着れないが、セーターなら着られる。これが編み物開始のきっかけという。沢田研二ステージに衝撃を受け、突発的に編んだ作品が素晴らしいできだった。丘を南に下りて、李園でエビそばを食べ、再び港の見える丘公園沿いに駅に戻る。日本的な味付けの町中華。人気店、うむ旨し。横浜雙葉を通り過ぎたところに素敵な住宅を見て、ベーリック・ホールだけ早足で見学。弘前でもこれと似たサンルームの洋館があり、そこでアップルパイを食べたなぁ。子ども室らしい演出が施されている。ここが一時期学生寮になっていたとは!しかしどんな具合に部屋を分割したのだろう。パタパタと次の集会所でバナー作り。私の持分は き の文字。チチアガールをイメージして、とりあえず作りあげました〜これは政治的手芸部のフラッグに。