賢治の学校 凱旋公演に寄せて
2025/12/12/金曜日/膝を強打して痛し夜12/10夕方、国立市で東京賢治シュタイナー学校12年生のオイリュトミー公演が開催された。夜のお出かけ、特に昨今のインフルエンザの流行を思うといよいよ億劫なのである。が、立て続けにお能と絵画講座フェイラーで、前のめりに夕陽を見ながら電車乗り換えの移動へ。そして、間違いなくパフォーマンスは素晴らしいものだった。こんなに感動したことは久しい。この公演の始まりは10月4日国内3か所で公開され、更にヨーロッパで、特にドイツの都市を中心に10回も演じられた後の、12/11当日は、これを最期のオオギリ公演だった。いやいや、彼らの殆どが幼児期からオイリュトミー体験はカリキュラムされていてるのだから、10数年前の桜の頃から、この仲間による公演の旅は始まっていた、と言えるのだろう。そも賢治の学校とは何か?鳥山敏子さんが公立小学校で独特なクラス運営と授業展開を始めたことが発端になっている。その骨子には賢治とシュタイナー教育があった。当初は賢治の学校と呼び慣らしていたので、私は未だにツイ、賢治の学校と呼ぶ。シュタイナーのウォルドルフスクールは欧米が多い。最近では台湾でも盛んだ。日本で何とか根付いた全日制の学校も幾つかあるけれど高等部があるのは3校、藤野と京田辺とここ、立川の賢治の学校だけなのだ。ステージはことばのオイリュトミー、音楽オイリュトミーを2度繰り返しひさかたの光のどけき春の日にしづこころなく 花の散るらむードビュッシー「亜麻色の髪の乙女」群舞へ春すぎて 夏来るらし しろたへの衣ほすてふ 天香山ードビュッシー「沈める寺」群舞へあまりに有名な和歌なのに、18歳の伸びやかな声で詠まれるとき、日本語の響きののどかさ、潤い、優雅さが際立ち、日本語に感謝を捧げたいほどだったそのくらい、彼らの朗詠はうつくしい。長靴を履いた猫の本歌取、平安時代?オリジナルメルヘン「笠をかぶった狐」彼らによるプロデュース、なかなかの力作。とにかく12人で回すため、セリフ、効果音など目まぐるしく役が転じる鮮やかさ。狐を演じた男子には、パックを演じている姿を見てみたい、と思った。さて最後のラフマニノフとても完成度が高く、これが世間的には高校生の卒業作品であるとは信じ難く。片時も留まる事なく次から次へと姿を変える建造物を空間に打ち建てるさま。その材料は音楽!建造物は共同体そのもの、全ての12人の。全身全霊で今このときをステージに満たす、立つ、動く。嘘のない全き姿激しく動いたすぐ後の、アカペラ。その歌声に酔いしれて、どこか遠い所へと運ばれるこの若さでなければ成し得ない若さの魅力の全てがそこにあった。どうもありがとうございました。