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カテゴリ:戯言
上位役職の仕事はしてて給与等級も上がってるのに肩書きが一般で出世してるわけじゃないオレに、職場の若い子が昼飯の時にこんな事を聞いてきた。
「嫁と子供食わせるために出世したいけど、どうやったら出世できるんですかね」 そいつは営業職でオレは技術職なので、そもそも5合目くらいまでの出世の方法は全然違うのだが、身近に居る管理職って意味ではオレのオヤジが正にそうかもしれん。 家に金が無く中学を出てすぐに自動車の中古車屋で働きながら職訓で国家整備士資格を取るも、職場が潰れてしまい、近所のラーメン屋で途方にくれながら新聞片手にラーメン食ってたら、新聞の求人欄に掲載されてた日産の募集にその場で電話入れてテストドライバーとして採用され、工科大学トップクラスの部下達を率いる中卒オヤジとして定年までエンジニアやってたオヤジ。 そのオヤジが昔オレに言ってた事を思い出したので、その話をオレ流の解釈を加えてそのまましてやった。 オレ:「出世したいなら自分の意見を持て。何も考えてない奴はただの人夫だ。その意見に自分の経験で裏付けが取れて自信が持てたら外に向けてハッキリと言え。」 後輩:「なるほど」 …まぁ、ここまでなら高校生のバイトでも出来ることである。 俺:「んで、これが一番のミソだけど、自分が自信を持って主張した意見なら"誰に対しても同じ事を言え”。後輩だろうが役員だろうが相手によって意見変えるやつは少なくともオレは信用しない。その意見が利己的でも不平不満でもなく仕事として会社の為に繋がる意見なら誰かが聞いてる。」 後輩:「その意見が間違ってたらどうしましょう」 俺:「たとえ間違ってた意見だとしても間違いに気付いた時に間違いを認めれば誰かが救ってくれる。 そこで上司も誰も救ってくれねぇような会社なら辞めちまえ」 後輩:「そういうもんですか」 俺:「少なくとも技術屋はな。営業がどうだかは知らんが、ウチの上司達は酒ばっか飲んで女にもだらしないが、少なくとも仕事に関しては信用できる本物だ」 後輩:「あの人達、仕事以外がメチャクチャですしね…」 俺:「あとは人並み程度の協調性と、育ててやりたくなるような可愛げがあれば完璧だろうな。営業職ならそれに加えて自分よりまず上司を出世させるのが早いけどな」 後輩:「あぁ、なるほど」 俺:「以上。でもこれ全て俺のオヤジの受け売りだけどな(´_ゝ`)y-~~」 後輩:「でもじゃあなんでノムさんは肩書き変わらないんすか?」 俺:「今言っただろ?4年同じ事を言い続けて救ってくれる人も聞いてくれる人もいるし仕事だけは結果が出てるから、上位役職と同じ仕事と給料になったが『協調性と可愛げ』が無いから肩書きはくれないんだよ(´_ゝ`)」 後輩:「え?じゃあノムさんチーフメカと同じ給料等級なんすか?」 俺:「内緒だけどな。給与は社内規定の基準満たせばシステムで上がるが職位は上司の承認がいるだろ?あと2つくらい等級上げれば上長承認飛ばして強制的に職位が上がるが、過去そんな奴はいなかったらしいから実際は上がらんかもしれん(´_ゝ`)y-~~」 後輩:「それ狙ってんすか?」 俺:「協調性と可愛げを今から身に着けるよりはそっちの方が早いかなとは思ってる」 5月以降に神奈川の整備専門施設に異動になるが、そこは今までと違って同じ畑のメカニックしか集まらないんで、そうなると『自分の上司を出世させる部下』という条件には新たに適合するかもしれませんw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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