地震保険とは
地震保険とは、居住用の建物及び家財が地震、噴火、津波を原因とする火災、損壊、埋没、流失による損害を補償する保険です。 火災保険では、これらの天災は補償されません。この地震保険は、単独で加入することはできないため、火災保険に附帯します。 この地震保険は公共性が高いので、補償、保険料は、各保険会社で同じ内容です。 さらに保険料には、保険会社の利潤は含まれていません。 地震保険は、政府と損害保険会社が共同で運営し、1150億円までは損害保険会社が支払い、それ以上は政府と損保会社が50%ずつ負担します。 さらに1兆9250億円から5兆5000億円までは、政府が保険金の95%を支払います。 今回の東日本大震災では、地震保険の保険金支払総額が、1兆5千万円を突破する可能性があります。 ゴールドマン・サックス証券調べでは、1兆6400万円を突破する可能性があるそうです。 ところで、この地震保険の対象は、居住用の建物及び家財なので、店舗や事務所は対象になりません。 現金、有価証券、自動車、30万円を超える貴金属、商品、備品なども対象になりません。保険金額は、主契約の火災保険の30~50%でしか設定することができず、上限が、建物は1敷地内・1被保険者につき5000万円、家財は1敷地内・1世帯につき1000万円と定められています。 従って、地震保険だけでは損害を補填することはできません。保険料の基本料率は、都道府県によって異なり、東京、神奈川、静岡といった大地震が予想される地域では、最も高く設定されています。 今回の被災地である岩手、福島は、8段階中、最低率の地域、宮城は第2位のグループに位置するなど損害保険業界では、地震発生のリスクは低く見積もっていました。 地震保険の加入率は、全国平均23%(2010年3月末)で、宮城県では32%となっています。