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YUMEMIRUTOKI

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2005.09.13
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カテゴリ:読書・映画
中学の頃、さらば宇宙戦艦ヤマトを映画館で見た。
その時私は、“愛する人のために君は死ねるか”
というサブタイトルのように、
愛する人のために死ねるだろうか、と
真剣に考えた。
その時の私は『死ねない』と思った。
何故なら、その頃の私は“死”を一番の恐れたからである。

それと時を同じくして、
図書館では、好きな男の子の名前を
図書カードで発見して、その本を借りて読んでみた。
ドストエフスキーの『罪と罰』である。
純文学というものを読まなかった私には、
かなり難解であまり理解できなかったように思う。
しかも根をつめてその本を読んだためか、
その直後にヘルぺスが胸腺のあたりにできてしまった、
という思い出の書物でもある。
ただ、その本を理解することはむずかしかったけれども
その本のなかに出てきた女性、ソーニャが
忘れられなくなってしまった。

最近、その彼女と同じ心を持った女性の出てくる映画を見た。
『赤目四十八瀧心中未遂』である。
その映画の女性は、現実には死ななかった。
けれども、愛する兄のために、
彼女は、博多の町に売られて行く人生を選択した。
そして、彼女の心の一部は、そこにほおむられた。

蓮の花の美しさは、
完璧な、美しい人生を生きた象徴ではなく、
むしろ、彼女たちのように、
どろどろとした、汚れた現実の中に身をおきながら、
燐として透明なものを失わなかった、
その美しさを示しているのだと、
私は、後になって思うようになった。





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Last updated  2005.09.13 09:39:12
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 こもり 晴@ Re:ひきこもりつながる・かんがえる対話交流会(08/21) つな・かんでは、ゆっくりお話ができず残…
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