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YUMEMIRUTOKI

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2006.11.30
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落 葉

         ポール・ヴェルレーヌ 上田敏訳『海潮音』より


秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
身にしみて
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。


秋にふさわしい詩ですよね。
私はこの詩がとても好きです。
特にこの上田敏により、訳された詩がすきです。
その言葉がかもしだす印象が
他の方の訳された詩よりも秀でているんですね。

実は、日本語の奥深さがここにあります。
古来の日本の人々は、情緒というものを
とても大事にして、枕詞のようなものをも
用いて言葉を大事にしておりました。
日本は、四季が豊かですから、
その四季折々の風景に囲まれて、
豊かな心を育てていたということでもあります。

和布と接して気づいたことがあります。
古来の布は藍のみならず、
植物に限らず自然のものから作り出された色で染められていました。
人々は、染めの技法を用いて、
さまざまな四季を着物に彩るようになりました。
そしてひとつひとつの色に
日本独自の色の名がつけられました。
瑠璃色、露草色、朱鷺色、緋色、常磐色、松葉色・・・等。

いつしか日本の伝統というものが忘れ去られ、
人々が大事にしていた心もそこに
おき去られてしまっているように思います。
日本の伝統色の名を口にしてみてください。
なんとも優しい音色をしているのに気づきませんか?

私がはるかかなた縄文の時代へと思いを馳せるのは、
日本が忘れてしまっているものへの憧憬を
そこに求めているからにほかならないんですね。






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Last updated  2006.11.30 08:22:12
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