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弁護士YA日記

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日出町法律事務所
2019年6月より1年間、日本弁護士連合会客員研究員としてイリノイ大学アーバナシャンペーン校に留学後、弁護士業務を再開しました。
弁護士葦名ゆき(あしな・ゆき)
2013.05.04
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カテゴリ:東日本大震災
5月3日は憲法記念日だった。
あらゆるメディアにおいて「改憲論議」が花盛りだ。私の購読している朝日新聞でも、5月2日から3日間続けて改憲問題が一面トップ記事。現政権が、国の基本法たる憲法を改正しようというのだから大きなニュースバリューがあることは間違いない。

私も法律家の端くれ、改憲についてどう思うか、問われることが度々ある。その都度、私に聞いて下さった方の関心に即して私の意見をできるだけ誠実にお答えしているつもりだ。
ただ、率直に正直な気持ちを吐露すると、改憲問題がクローズアップされればされるほど、空しい気持ちになる。

改憲論議をしている暇など一秒もないじゃないか、と思うからである。

東日本大震災・福島第一原発事故から二年が経過した。被災地の復興は遅々として進まない。
原発事故被害者の損害賠償請求もこの春からようやく、本丸である不動産の賠償が開始されたばかりだが、これまで考えたこともない論点が山積みだ。
そんな中、不法行為の時効の壁が迫る(民法724条「不法行為による損害賠償の請求権は、被害者または その法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する」)。

被災地・被災者・被害者に、およそ「健康で文化的な最低限度の生活」(憲法25条)がまったく確保されていない現状下、個々の救済に取り組む一方で、今の法律の範囲内でできることと、法律を変えるか新たに作らなければできないことを区分けしなければならない。
一弁護士にすぎない私にとっても、考えなければならないこと、勉強しなければならないことが山積みすぎて、どこから手をつけたらいいか頭を抱えてしまう状態だ。

希望を失いつつある被災地や原発事故被害者の窮状を見れば、「被災地の復興と被災者(被害者)の救済」が今の日本における最大の懸案であることは、明らかではないだろうか。

それなのに、この夏の参院選の最大の争点は、どうやら「改憲」らしい。
改憲の内容を論じる以前に、私はこの非常時に、被災地と被災者(被害者)を置き去りにし、ないがしろにしているとしか思えないような争点設定に強烈な拒否感で一杯だ。

しかも、「改憲」論議は、国民の側からではなく、現政権から提起されたものだ。

何で「今」なんですか?
私は、現政権に率直に聞きたいですよ。改憲が悲願なのは知っています。改憲を論じることに反対もしません。でも、今、やる必要ありますか?今、すぐに、取り組まなければならない現実的な問題が山積みですよね?

ただ、この答えは、実は歴史が教えてくれる。
国が滅んでいくときの流れは、時代、国も問わず、不思議と一緒だ。内政が危機の時に限って、問題に向き合わず、国の外に戦争を仕掛けたり、国の内部に別の敵を作って分断したりする。そう、本来の問題から国民の目を逸らすように仕向けるわけですね。
世界史で学んだことをリアルに体験する羽目になるとは・・・深い深いため息。

でも、こうやってため息をついていても何も変えられない。
「改憲」がこのまま進んでいけば、未来は真っ暗だ。この「改憲」の邪道ぶり、訴えていかなければと思っていた矢先、私の漠然と思っていたこと、でも、うまく整理できないなあと思っていたことを、すっきり明快にこれ以上ない程、分かりやすく説明してくれるブログに接した。

宮古ひまわり基金法律事務所の小口幸人弁護士による「憲法96条改正について」。
是非ともご一読を。

http://oguchilaw.cocolog-nifty.com/


小口弁護士は、被災地の最前線で、「金メダル級の」(by津久井進弁護士)活躍をしている行動力溢れる優秀な弁護士。被災地の現状について誰よりも把握しているだけに、改憲論議をしている場合かという怒りもまた強いはずだ。
にもかかわらず、この記事は、どこまでも冷静沈着。
こんなに分かりやすい解説は読んだことがありません。

ちなみに、小口弁護士は、宮古ひまわりの三代目所長。宮古ひまわりは、初代の田岡直博弁護士、二代目の新谷泰真弁護士、そして、三代目の小口弁護士と粒揃いの所長続きで、私はひそかに「日本最強ひまわり」と呼んでいます。
なお、その話を、相馬ひまわり二代目の渡辺さんにしたところ「相馬ひまわりの勝ちでしょ!」と不敵な笑みを浮かべておられました。まあ、確かに、二代目、三代目、四代目は、相馬ひまわりも負けないくらい凄いけど、初代が私ですので、トータルでは負けかと(笑)。
・・・どうでもいい話ですみません。

本題に戻ると、憲法96条改正は、余りにも邪道です。
絶対に許してはいけません。
自分たちは勿論、選挙権がない子どもたちの未来まで奪ってしまう。
ひとりひとりの国民の覚悟が問われていると私は思います。







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Last updated  2013.05.04 23:12:02
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