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あたふたあなくろクロニクル

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2014.07.09
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続いてまた『ベニスに死す』で気づいたことです。

言うまでもなく芸術とはまるで無関係のことであります。

老教授を狂わせる美少年タジオ。その彼が出て来る場面はそのまま一幅の絵のごとく。

老教授のみならず、観客もその美しさに目を惹かれるわけでありますね。

昔ながらの、胸から覆う水着姿も麗しく。

いずれマッチョになりそうなご友人と戯れる様子もちょっと官能的だったりする。

が、

はっとしてしまった私であった。 

違うところに、はっとしてしまったのであった。。

 

——美少年、前肩じゃないか! 

肩を組む「この先マッチョ」ご友人の肩は真っすぐである。鎖骨まっすぐで胸開いてる。

だがこの美少年のほうは、うちら日本人と一緒なのである。農耕民族の典型、胸が閉じて肩が前に出る、あの姿勢なのである。

 

ヨーロッパ人もみんな、アメリカ人やインド人みたいに胸はって生きているんだと思ったぞ。

違うのか。

金髪、碧眼、透けるような白い肌、その民族に同志がいたとは。 

美少年役、ビヨルン・なんとかセン(いま変換しようとしたら美よるんと出た。さすがだな)とかいう名前からして、北欧系。スウェーデン人だっけ?

北欧でも、バイキング系攻撃系と違って、森と泉の国ならば、暗い木立のなかで背中丸めたりしてるんだろうか。池にむかってぢっと釣り糸垂れたりしてるんだろうか。ムーミンみたいな・・ 

美少年タジオ、水着からわずかに浮いて見える肩甲骨も、心なしか外向き、背骨から遠い。

天使の羽は横を向いて、羽ばたこうとしているのだな。

 

翻って、老教授の背中にはまるで目がいかなかった。 常にシャツかスーツで隠されていたその背中。肩甲骨は埋もれていたかもしれぬ。

最後にはデッキチェアの背もたれに沈んでしまったその背中、別の意味で羽が生えたのでありました。天に向かって羽ばたいたかどうかは謎である。

 

 

 

 






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Last updated  2014.07.09 16:44:02
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