リピーターとともに成長して17年。「やすらぎの里」、新しい本館オープン。
今年もまた、伊豆高原の食養施設、「やすらぎの里」に行ってきました。ほぼ年に1回のリフレッシュ休暇です。今回は諸事情あり、1年半ぶりでしたので、とても楽しみにしていました。 滞在のようすはフェイスブックにアップしましたので、その投稿を、本文の終わりにコピーします。フェイスブックには写真アルバムも載せています。 今回は、3月にオープンした新しい本館での1週間コースに参加。ここではソフトな断食と、食養生コースからコースを選べますが、どちらの食事もグレードアップされていました。また、夕食前にはリラクセーション(ヨガ、呼吸法など)があるのですが、その内容も一新されていて、「ゆる体操」や「さとう式リンパケア」などが加わっていました。「ゆる体操」はインストラクターの先生によってかなり感じが違う気がしますが、「やすらぎ」でゆる体操を担当している瞳先生は教え方がうまくて、いい感じで受講できました。できれば日々取り入れてみたいと思っています。 とはいえ、新しい本館、まだまだ物足りないところがあるのも確か。以前、本館として使われており、現在は「養生館」という名前になって、中身も変わった、浮山というところにある施設は、周囲の環境やお風呂などがとてもよかったので、どうしても比べてしまいます。かといって施設を動かす?わけにもいかないので、とりあえず今の本館を、施設、コースの中身ともども、これから改良していく、という過程のようです。 その際に重要なのは「ゲストの意見、とくに、リピーターの意見」だと、代表の大沢先生は言っていました。 浮山の施設も、ゲスト、リピーターの意見を取り入れて、ちょっとずつ改良して行って、15年くらいかかって満足の行くところまで到達できた手応えがあった、といいます。 「やすらぎの里」はリピーターがとても多い施設なのですが、その秘訣はたぶん、ここにあります。 「リピーターさんの意見はとてもありがたい。あと、言葉になっていない、空気で伝わる部分をすくえると、もっといい。浮山の施設も、十数年たって、ようやく、それがすくえて、対応できた、と思えたところまできたんです」(大沢先生) なるほどねえ。愛される秘訣ですね。 リゾートとして有名な伊豆高原ですが、日本各地のリゾートの例にもれず、景気は決してよくあありません。あるカフェの店主の言葉によると、(伊豆高原のメインストリートといえる)桜並木の飲食店は、1軒をのぞいて全滅だそう。ペンションやプチホテルの類も、「売り物件」という看板をいくつも見かけました。そんななかで、着実に成長し、3つめの施設をオープンした「やすらぎの里」はスゴイです。それも、ゲストの要望にきちんと、誠実に応えているからでしょう。 すごいすごい。そう思って帰ってきたら、新聞に、森川亮さんという事業家の方へのインタビューが載っており、こんなくだりがありました。 「仕事力のひとつはリアルな想像力。自分が決めたマーケットに存在する、リアルなただ一人の本音を知る必死さ。相当真剣に頭に汗をかいてつかまえた本音こそが、ビジネスの広がりを生む種なんです」 完全に同じ、とはいえないかもしれませんが、求められているものをできるかぎり提供する、という気概において、「やすらぎの里」とかなり近いポリシーのように思いました。 音楽ツアーの仕事も、同じです。それは、できることと、できないことがありますが、お客様の望むことをできるかぎり反映させていく、可能なら、半歩先の、望まれるであろうことを提供する、それに尽きる、と思っています。 「やすらぎの里」日記は以下を。 日曜日の夜から今朝まで、毎年恒例の、伊豆高原「やすらぎの里」ごもりをしてきました。「やすらぎの里」は、ソフトな断食や食養、リラクセーションや治療で、心身をリフレッシュする施設。西暦2000年から(途中数年間の中断をはさんで)、だいたい年に1回、ずーっとお世話になっています。ここの定番は1週間コースで、その後は身体がすっきりするのです。。。が、今年は雨に降られっ放しで、ほとんど引きこもり状態。よせばいいのに仕事など持ち込んだり(持ち込まざるを得なかった)。いまいち切り替えがうまくいきませんでした。まあ、こういうときもあります。とはいえもちろん新しい収穫も、第一は、今年の3月にオープンしたばかりの「本館」にお邪魔したこと。今までの施設より、部屋は広々として快適。お食事の内容もきめ細かくグレードアップされ、毎日夕方恒例のリラクゼーションプログラムも一新されていました。「ゆる体操」など、以前他のところで試した時はピンとこなかったのですが、今回はインストラクターの先生の指導がとてもよくて、取り入れようかな、と思っています。これもほぼ毎日入る治療も、ツボに入るマッサージなど最高に気持ちよくて、終わった後は身体がぽかぽかです。(偶然ですが)誕生日の週だったので、代表の大沢先生と、スタッフの方々が、手作りケーキをプレゼントしてくださいました。ドライフルーツの甘みだけの、優しい味のケーキでした。振り返ると、ここに来始めた西暦2000年という年は、はじめての単著を出し(「今夜はオペラ!」)、「バッハへの旅」の仕事ではじめて音楽ツアーに取り組み、それも、バッハ没後250年というメモリアルイヤーだったので大ヒットし、年に6回!もバッハツアーが出て、てんてこ舞いだった年でした。その頃「やすらぎの里」は「フォルス」という名前で小淵沢にあったのですが、「日経ヘルス」かなんかで見つけて転がり込み、はまってしまって1年に3回もお世話になってしまいました。それからのお付き合いです。毎年、入所日と退所日前日に大沢先生の検診があるので、体調はだいたい把握していただいていますが、今回、「はじめの頃より背骨とか腎とか元気になっている」と言われて嬉しい驚きでした。顔には年々見慣れないものが増えるのに、背骨や腎が元気になったなんて本人にわからないことを教えてもらえてほんとにありがたいです。