不遇の男列伝【ペルソナ3.荒垣真次郎】
アトラス 【PS4】ペルソナ3 リロード 通常版 [PLJM-17291 PS4 ペルソナ3 リロード ツウジョウ]本記事はペルソナ3リロードのプレイ画像を引用しています。またネタバレを含みます。【ヴァイスシュヴァルツ】(P3) 'S.E.E.S'荒垣 真次郎(PER)(SE46-26PER)◇荒垣真次郎は私立月光館学園休学中の3年生。彼は主人公が所属する前の特別課外活動部(S.E.E.S)の初期メンバー。熱血猪突猛進男の真田明彦とは同じ孤児院で育った幼馴染である。特別課外活動部とは影時間における謎の怪物シャドウを討伐すること、また、影時間にのみ出現するシャドウの巣窟タルタロスを探索し影時間の謎を解明し、世界に蔓延する無気力症の拡大を阻止することにある。柄の悪い見た目に反して心優しい仲間想いの性格で彼が特別課外活動部で活動していた理由は真田明彦のためであった。真田明彦は妹を守れなかった無力感から強くありたいと飽くなき力を求める強迫観念に取り憑かれており危うい状況にあったからである。彼はペルソナ能力者として戦えるかはギリギリのラインであったものの無理をしてでも真田明彦の側で戦いを続けていた。その無理が祟ってしまった事件がある。その事件とは─ 市街でシャドウとの交戦中、荒垣真次郎のペルソナに力の暴走がおきてしまいその結果、天田乾の母が犠牲になってしまったのである。そのため、その事件から2年後の天田の母親の命日に天田乾が荒垣真次郎に刃を向けているのである。この事件は影時間の出来事だったので表向きには別の事故に置き替わってはいるが彼は深い罪悪感に囚われ、部を離れペルソナを封印していた。この封印に用いられたのは「制御剤」である。しかし、その制御剤は常用すると命を縮めるほどの劇薬でもあった。荒垣真次郎が真夏でもニット帽やロングコートを着用していたのは副作用が進み、体温調整がうまくできなくなっていたことに他ならない。天田乾は何もしなくても荒垣真次郎はすぐに命を落とす─。 その事実に 天田乾は混乱していた。 部を離れて2度とペルソナを使わないと思われた荒垣真次郎が部に戻って来た理由は天田乾が部に加入したことによるものである。荒垣真次郎は天田乾を心配し、守るために拒み続けていた再加入を受け入れたのである。2人の間に割って入った人物は特別課外活動部が影時間を消すことを阻止せんとするグループ「ストレガ」のリーダータカヤであった。彼は2人に特別課外活動部における優秀な諜報員は誰かと問うと本来サーチ、情報収集に長けたペルソナ「ルキア」を操る山岸風花がその任を担っていたものの、天田乾は自分であると嘘の告発をした。ヴァイスシュヴァルツ 隊員No.6 山岸 風花 【P3/SE46-52PER PER】 プレミアムブースター ペルソナ3 リロード シングルカードまだ見ぬ諜報員山岸風花の存在はストレガにとって悩みの種でもあった。「優秀な諜報員」を消さんと銃口を天田乾に向けるタカヤ。放たれる銃弾─。天田を抱き締めるように身を呈して天田を庇い銃弾を受ける荒垣真次郎。仲間達が駆けつけるも一歩及ばず。幼い身でありながら復讐の想いに身を焦がして生きてきた天田乾に自分のために生きろと諭す荒垣真次郎。それは、ひたすら他人のために生きてきた自分にようになるなという忠告のようにも聞こえる。 最期まで仲間想いの彼らしい生涯であった。そんな彼は部内一の料理の腕前を持ち、仲間の一員でもある犬のコロマルを密かに「コロちゃん」と呼んで可愛がったりする意外な一面があったりする。