テーマ:スイーツ★スイーツ(13163)
カテゴリ:X'masケーキ'06
大人っぽくシックなこのチョコレートケーキで、8種類目。
直前にいただいたデフェールの超・可愛いケーキで大いに盛り上がってしまいましたので、小さめでシンプルなデザインのこれを見た時(J.P.エヴァンのチョコレートは最高級の味わいだとわかってはいても)、X'masケーキにしては「…地味かも…」という第一印象。 フランス人のエレガンスは感じましたが。。。 『ビュッシュZIPエコス』 ジャン=ポール・エヴァン(パリ/伊勢丹) ところが、ところがサプライズはこれから。 分析が進むにつれ、私は自分を「未熟者!」と思いましたよー。 まずは上のチョコレートの飾りをはずし、カットしてびっくり。 ↓ 切っている途中。これを更にスライスしていただきます 美しい断面ですね~。 中央からきれいに二つに分かれていて、手のこんだ仕上がりです。 ↓ 上の写真と左右が逆になってしまいましたが 色が濃い方はビターチョコレートのムース。底と中央には同じココア生地。 薄い色のマロンのムースの中には、フランス人が好んで栗と組み合わせるカシスのジュレが。 → [栗とカシスの相性・栗とカシスはあうのだろうか?] はこちら マロンムースのアクセントにマロングラッセを、底にはアーモンド入りダックワーズ生地。食感は、ムースの水分でもっちりしてきています。 チョコレートとあわせやすい栗という素材を使いながらも、二つを混ぜて一つの味にするのではなく、各々の味を個別に残し、二つの味を楽しんでもらいながら、最終的に口の中で出会った時に新たな味を生み出す…。 ちなみに、マロンのムースの中のカシスもチョコレートとは非常に相性がよく、色々なお菓子の中で組み合わせて使われています。 シンプルな外見からは想像できない、複雑に味の組み合わせが計算された中身。 ところが、このお菓子が主張するものは、これだけではありませんでした! 皆さん、もうお気づきでしょうか?最初の写真を見てすぐわかりましたか? 恥かしながら、私は帰宅するまで全く気づきませんでした。 たまたま帰りにクリスマスイルミネーションを見ていこうかな、と途中下車して立ち寄った表参道ヒルズがきっかけとなり、ケーキの全容解明。 まったくの偶然ですが、ヒルズのショップ案内の冊子をいただいて帰ると、中にJ.P.エヴァンの紹介が。そういえば、ヒルズにJ.P.エヴァンのお店が入っていたっけ…と思い出し、先ほど食べた『ビュッシュZIP』の写真に添えられた解説を何気なく読むと『「出会い」をテーマにしたビュッシュ・ド・ノエル、中央のファスナーを境に出会う2つの味。…』とあります。 …ファスナー? この段階でも、まだピンときていませんでした。そして家で自分が写した写真をよくよく見ますと 横向きで撮ったのを縦にしてみました こ・これは …ファスナー! ビュッシュ bûche (=薪) エコス Écosse (=波打つ筋が入ったレーリュッケン型で焼いたフランスの贅沢な焼き菓子。外側はダコワーズ・ショコラ生地、内側には小麦粉よりアーモンドパウダーの量がずっと多いリッチな配合のアーモンドクリーム、外が茶色、中が黄色の二色で焼き上げる) そしてZIPは? 私はなんとなく zip code=郵便番号 と連想し、何かの番号かな?と思っていたのですが、 zip は仏語の辞書にはのっていません。もしかして、もしかして、英語~! zip → ジップ → ジッパー → ファスナーのことだ~! ここに至ってようやく納得。zipは英語で(ジッパーで締める、開ける)という意味。 ケーキの名前がヒントだったのね。。。 ※ エコスの説明は、ラ・ヴィ・ドゥースの堀江 新シェフの著書『焼き菓子の秘訣』を参考にさせていただきました。 <8> アンリ・ルルー、ブイエのアントルメ へ続きます 残りのケーキはあと2つ! X'masアントルメの会 <1> パティスリータダシヤナギ八雲店に受け取りに <2> パリセヴェイユ『ジュピター』、カエール『ビュッシュ・フュジョン』 <3> イデミスギノ 苺とオレンジ『フレゼット』 <4> イデミスギノ 濃厚チョコ『サンバ』 <5> タダシヤナギ『ル・ショコラ・グランクリュ』とアテスウェイの銀色『ジョエル』 <6> デフェールの最高に可愛い『イヴェール』 今回のイベントの主催者幸せのケーキ共和国 の平岩理緒さんの超詳細レポートPart2は こちら 「エヴァン氏は何故英語の名前を~?」と思う方は ↓を押してこの記事を応援して下さいね☆ いつもクリック、ありがとうございます! 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ 《お菓子教室発~美味しいお便り》 (FC2)もう一つのブログへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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