テーマ:スイーツ★スイーツ(13104)
カテゴリ:花火アントルメ
昨夜 8時過ぎ。閉店後のフラウラに、ある目的を持った男女が集まった頃、外ではポツポツと降り始めた雨がバケツをひっくり返したかのような豪雨に変わり、雷がフラッシュのごとく、次々と光る光る
ガラスごしに傘のない人が走るのが見え、近くに落ちた!と思える大音響… そういえば皆既月食、見そびれたーと思ったその時、店内の明かりがスッと消え、まるで停電。 小さな炎がいくつも揺らめく中、仄暗い店内に歓声が 暗闇から静々と運ばれてきた物を見た瞬間、きゃ~っ!と仰天 …と言いたいところですが、キャンドルの光で薄ぼんやりと浮かび上がる黒い塊の正体が、一瞬何だかわからない。 立ち上がり近づいてみると…。大きい。背が高い。一体どういう形? 桜井修一シェフ自らが運んで下さったこのチョコレートのアントルメは、周りに貼り付いている薄いチョコの板を含めて14cmの高さ。 苺、レモン、粉糖等で夜空を抽象的に表現したという表面は、艶々のグラサージュショコラで輝いています。 真上から ブログをいつも読んで下さっている皆様なら既にご存知の様に、これは幸せのケーキ共和国 の平岩理緒さん企画の『花火アントルメ』。 私はデフェールの安食シェフに続き、2回目の参加です。 花火スイーツの面白い所は、素材も形も全てシェフの感性におまかせなので、何がでてくるか全くわからない事。 さてさて、今回は? 一旦シェフが厨房に戻り、半分にカットして「見て下さい」と再登場。 「 」 どよめく私たち。す・すご~い!どうやって~?? ケーキの中!切り口に、打ち上げ花火が! 大騒ぎになってしまった店内。 やはり、他のお客さんがいない閉店後で正解~。 どうなっているのですか?と口々に興奮して尋ねる私たちに、 「フランボワーズとマンゴーを使い、二つのチョコレートの球を作ってムースの中に埋め込みます。切る場所を予め決めておき、そこを切ります」と種明かし。 難しそうー。なんと芸術的! 花火が上がる時の線も、ラズベリーピューレ等を凍らせた物をチョコの球の下に仕込んで再現するという細かさ。 チョコレートムースはキャラメルベース。そして周りにはザッハトルテの生地を巻きチョコの板を貼っています。 横から ザッハトルテ(Sachertorte)はウィーンのホテル・ザッハーの物があまりにも有名ですが、あくまでもリッチな配合の重たい生地が主役。 桜井シェフの濃厚なアントルメの周りに、この生地を薄く焼いて巻く珍しい使い方ですかとお聞きすると、フランスにもサッシャー生地といって、この生地を使う事があるとのこと。 サッシャーはザッハー(Sacher)の仏語読み。 なるほど、薄く焼いて組み合わせるとフランス菓子に。 生地の可能性が広がります。 一人分 さて、お味は? 濃厚なチョコレートムースの中に、酸味のきいたフランボワーズの味と、とろんとした口当たりのマンゴー。どれもチョコと相性のいいものばかり。 甘いようで甘さよりもチョコ本来のカカオの風味が一番印象的。 所々で他の味や食感を感じながらも、最後に残るのはチョコのほろ苦さ。 一口食べた後ですが サッシャー生地はムースと同時にいただくと、チョコにチョコ。 この感じ大好き!と思った時、桜井シェフが、今日お集まりの方はチョコレートがお好きな方も多いと思ってチョコが強いこの組み合わせに、と。 そうそう。どんどんチョコレートが攻めてくる様なこの感じ、チョコ好きにはたまりません 食後に感じるカカオの余韻~。 なんという贅沢なチョコレートケーキ!という満足感が。 食べ終わる頃、集まったメンバーの日頃の行いが良いのか(?)、激しい雨もすっかり上がり、傘もいらない位。 真夏の夜の雷と花火スイーツ。一時の夢のような時間でした。 ★ 今回の特注花火アントルメは、お店が比較的忙しくない真夏に、桜井シェフのご好意で特別に閉店後のお店でいただくことができました。こういう機会は年に一度あるかないか。貴重な体験でした ★ ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 2007年 8月30日(木)~ 9月11日(火) 「ヴィエノワズリーで美味しいランチタイムを!」フェア開催 通常10種類程の“お菓子屋さんのパン”が、この期間のみ25種類。 10:00~14:00頃まで。 朝はプチ・デジュネ(朝食)、初めて設定したランチセットもお楽しみに! フラウラ (fraoula) 世田谷区世田谷1-14-17 03-5451-0015 営業時間 10:00~20:00 定休日 : 水曜日 東急世田谷線 世田谷駅から徒歩約3分 又は バス 世田谷区役所入口 下車すぐ 桜井修一シェフの著書 左: 進化したプティ・ガトーアンディヴィデュエル 中: カフェのチョコレート菓子 右: 7人のパティシエ 花火スイーツ一覧 桜井シェフのアイデアが素晴らしい!と思う方は ↓を押してこの記事を応援して下さいね☆ いつもクリック、ありがとうございます! 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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これはびっくり~~~~
凄すぎですぅ。 写真でもこんなにすごいってことは生だともっとすごいんだろうなぁ。 味も想像だけだけどよだれが出そ~~~ 本当にいつもいつも楽しませてもらってます~~~ (2007.08.29 18:00:08)
うわあ~、これは凄いアイディアですね!ケーキを切ると中から花火が、、なんて普通思いつかないし、たとえ思いついても技術が無いと実際にお菓子に出来ないですよね。 これはすごいわ~、ホントびっくりです。しかも食べても美味しいんですよね、いいなあ~☆ こんなお菓子私も食べてみたいです!
(2007.08.29 21:15:06)
すごいですね(@@)ほんとにすごい!
実はタイトルを見て、想像がつくなぁ・・・などと思っていたのが恥ずかしいほどです(^^;) (2007.08.29 23:04:52)
「花火アントルメ」、いい企画でしょう~。
毎回驚いていますが、今回のは本当にびっくりしましたね ~@_@~ シェフの発想が素晴らしい!そしてそれを実現してしまう技術もすごいですよねー。 桜井シェフの演出で、店内が暗くなっていたので、最初何が出てきたのかよくわからなかったんです。 2度目に半分にカットして出てきた時には、もう絶句!すごすぎます。 (2007.08.29 23:31:15)
雷がビカビカ光る中、店内はローソクのみ。
そこで登場したのがこれですもの。 もう、言葉もなく、何これ~~~!状態でした。 また、これがしっかりとしたお味の絶品チョコレートケーキなので、見かけだけでなく本当に美味しく、ただただ感動するばかりでした。 (2007.08.29 23:33:18)
ケーキの背の高さには、ちゃんと理由がありました。でも、想像もつきませんよね。打ち上げ花火が内蔵されているからだなんて!
目印の所をカットすると、桜井シェフが考えた通りに、完璧な形のくるくる花火が現われる…。 すごいですよね~。アートです。 (2007.08.29 23:35:50)
平岩さんがオーダーしてから一週間位でこれを考え出す桜井シェフの底力!
表面もきれいな夜空模様、と思ったのですが、花火がケーキの中に隠れているとは、思いもしませんでした。 これが本当に美味しかったのですよー。チョコレートにチョコレート生地を重ね、チョコと相性のよい酸味のあるフランボワーズなどを持ってきて、実に贅沢なお味☆ これぞプロの味!プロの技です~ (2007.08.29 23:39:03)
このお菓子が想像がついたら、日本のTOPパティシエの仲間入りができますね♪
それにしても、ものすごい感性。 ケーキの中に花火を入れよう。それにはチョコでボールを作ってカットしよう。おっと、打ち上げ花火にしてしまおう…?と、どういう順序で思いついていったのか追跡レポートしてみたいくらいです。 お菓子の世界って、本当に奥が深い! いい大人が大勢でうわぁ~、っとか、うぉぉ==っ!とか、声にならない叫び声を上げている様子は、かなりかなりディープな世界…うふふふふ。 (2007.08.29 23:44:08)
早速のレポート&トラックバック、ありがとうございました!
いや~、外から見たら、ろうそくの明かりを囲んで、何をやっているのかと、怪しまれたことでしょうね。(^_^;) 上から見た時も、チョコレートがけの夜空にキラキラした花火、綺麗だなぁと思いましたが、まさか、切った時に、こうなっているなんて・・!! しかも、ガレットさん、いい写真をお撮りになっていらっしゃる。この、花火をひゅーっと打ち上げた軌跡も、ちゃんと写っていらっしゃいますね。 私は、どうも、これがうまく撮れませんでした・・。(>_<) チョコレートのほろ苦さ、香りが長く続く、インパクトのあるケーキでしたね。 でも、けっして、重たいのではないんですよね。 さすが桜井シェフ。この企画のために、お忙しい中、何度も試作をして準備してくださったようで・・本当に感謝感激!ですね。 ヴィエノワズリーフェア中のランチにも、ぜひ、お伺いしなくては!楽しみですね♪ (2007.08.30 02:16:14)
夜からロワゾー・ド・リヨンの講習に行くので、それより前には書き上げてしまおう!と必死になってしまいました。いつもながら寝不足です…
外を通りかかった人には、かなり怪しい集団に見えましたよね~。(怪しいのはいつもの事ですが、今回はお店が暗い+キャンドルの灯りで怪しさ倍増) 「中に花火が隠れている」というこの発想!どうやったら思いつくのでしょうね! >しかも、ガレットさん、いい写真をお撮りになっていらっしゃる。 ↑ ありがとうございます。 いえいえ、懐中電灯で光を当てて下さったメンバーさんのおかげです。 暗くてピントが心配でしたので、数をたくさん撮っておいて正解でした~。 >この、花火をひゅーっと打ち上げた軌跡も、ちゃんと写っていらっしゃいますね。 ↑ 桜井シェフ、この「ひゅーん」の部分に思い入れがあるようなおっしゃり方でしたね。 細かい部分まで手を抜かない所が素晴らしい! お誘い下さいまして、本当にありがとうございました! (2007.08.30 02:34:42)
私もかなり怪しい集団の仲間入りしたかったです~^^;
ビジュアルはもちろん、お味もきっと好きだろうなぁ・・・ 本と、それぞれシェフの感性が表れて素敵な作品ばかりですね! 桜井シェフのランチも食べに行きたいけど・・・ (2007.08.30 18:50:01)
外から見ていたら、かなり笑える(怖い?)光景だったと思います。皆で同じ動きをしましたねー。
本当にこの「花火アントルメ」の企画は面白い☆ 形も素材もシェフにおまかせ、というところが最大の魅力です。 すぐにでも商品化できそうなスイーツを考えられるシェフも、「一年に一回・こだわりました!」というスイーツを生み出すシェフもいらして、本当に面白い! (ボヌール☆花粉)ユキさんのオーダーされたモンプリュの花火アントルメも、絶句する素晴らしさですね。すごい魅力的~。 (トラックバックできてよかったです。おさわがせしました。) (2007.08.30 18:58:09)
コメントありがとうございます♪
なんといっても懐中電灯のおかげです。ありがとうございました! あの時は、フラッシュなしの方がキレイに写るかな、とは思いましたが、手ブレが心配でしたので、フラッシュあり・無しでとにかくたくさん撮っておこう、と思いまして。(こういう時には、後で消せるデジカメは本当に便利ですね。) あの晩の、なんともいえない雰囲気をお伝えするのは、けっこう難しいですよねー。 外から見て“怪しい集団”なのはわかっていても、一つのケーキに皆でひきつけられてしまいました。 楽しかったです☆ぜひまた。 (2007.09.03 13:41:42) |
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