子どもたち
「先生、助けて・・・」悲痛な顔で、そう言う3年。「どうした?」「これ・・・」差し出されたふでばこを見ると、中で、シャーペンの芯が散乱している。苦笑いの子ども。ちょっとホッとしながら、私は、1本1本を芯のケースに入れる。「頑張ってな」の想いをプラスして。見渡すと、ちょっと暗い顔が・・・3年男の子。そっと傍に行き、声をかける。「大丈夫? しんどい?」「う・・・ん」「どう?頑張れる?」「う・・・ん」「ならば、もうちょっとだけがんばろうな」頭をなでながら、肩を抱きながら、そう話す。「がんばれ」の想いをしっかりと祈りながら。ふと顔を上げると、にこやかな笑顔と目が合う。思わず、Vサイン。返ってきたサインは、ダブルVサイン。こっちもつられて、ダブルVサイン。「よし、その気持ちでガンバロウ」の気持ちを確認する。子どもたち。特に、3年生は、様々な表情の子どもたちがいる。にこやかな子、ナーバスな子、マイペースな子・・・などなど。大切なかけがえのない子ども。この子たちを想う時、出てくる言葉はただ1つ。「愛しい」無責任な可愛がりかただけはしない。厳しい中にも愛を感じる安心を。楽しさの中にも愛を感じる厳しさを。子どもたち。かけがえのない、代わる物などない、大切な宝もの。