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伊奈利短歌 ツイ短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2017年01月31日
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星「働く女性たち…「ゴミ屋敷の女 美幸」…駆け込み寺 「洋風居酒屋 ポン吉」23話・100均のすぐれもの、デッキブラシ

JR西大路駅近くにある「洋風居酒屋 ポン吉」にまた一人の女性が現れた。この女性は名古屋でモデルと歌手をしていたという35歳の美幸だった。この店のマスターの音吉が経営しているワンルームマンションの前に名古屋ナンバーの4トントラックがこの美幸の荷物を降ろしていた。

音吉はこの引っ越しの確認をしていたが、今までボストンバック一つや軽四輪の赤帽、多くても2トン車ぐらいだったが、この美幸の荷物は4トン車に満載乗っていた。この初音第一ハイツは8畳一間のワンルームだったので音吉は美幸に、
「この荷物はなんです?それに家具は少なくてダンボールばかりだが?」
「はい、これは私の18歳からの舞台衣装でなぜか?捨てられなくて?」
「しかし、これらを置くと寝るところもないが?」
「いぇ、前のマンションも8畳一間でしたからすべて入ります」

引っ越し業者は美幸の指示にしたがった大きなタンボールを押入れのない反対の壁に積んでほしいといっている。やがてそのダンボール箱は50箱で天井まで積み上げられてダンボールの壁ができていた。他の荷物は簡易の洋服ダンスとベッド、それにホ
ームコタツにテレビ、机が一つでその上にパソコンがあるだけだが、これで8畳の間のすべてが埋まっていた。

 
音吉は、
「これが衣装なら京都でもモデルや歌手をされるのですか?」
「いえ、私ももう35歳ですからモデルも歌手も引退します」
「それならこのタンボールを少し整理しなければ地震でもあればこれの下敷きになって死んでしまいます」
「そう、今まで付き合ってきた男性のすべてが音吉さんと同じ意見です。それに私の両親も兄弟も同じことをいいます。でも、私はそれができないから家族とも疎遠になってこの京都にきたのです」

なにはともあれ落ち着くまではアルバイトがてらに「洋風居酒屋 ボン吉」で暫く働くことになった。この美幸はさすがに元モデルだけあってスタイルはいいしそれに化粧がプロ級で店でもピカリと光っていた。男の常連客は当然メロメロになっていたが、これが駅前の一流企業のOLの人気になり女性客が一気に増えていた。この美幸は元々は東京生まれ東京育ちだったが、このモデルの仕事というのは東京と大阪に集中していた。そこでこの中間地点の名古屋に住むモデルが多いという。

それから一か月、駅前に一部上場企業でランジェリーメーカーの「フラワー」がある。その営業第3課の課長の長澤博光がこの美幸をみて一目惚れというより我社の専属モデルになるように口説いていた。長澤は新製品の開発をしているが、その新製品とは「ミセスのためのお洒落ランジェリー」という企画で35歳~50歳のミセスをターゲットにするという計画だった。長澤は美幸に、
「美幸さんの過去の経歴を調べましたが、輝かしいものでその若さでモデルを引退するのはもったいないと私は思います。どうか我社の専属モデルになってほしい」
「しかし、ランジェリーというからには下着のモデルも…ですよね…」
「はい、それはもちろんですが、でも我社のテレビCM、それにポスターでもそんなに過激なものはありません」

それを聞いていたママの幸子も美幸にこの話を信じて長澤さんにお世話になったらと勧めていた。この話はトントン拍子に進んで長澤は契約内容を美幸に説明していた。そして美幸にこの契約は身元調査を含めて美幸さんの自宅で締結するというのが我社の決まりです。その契約には顧問弁護士も立ち会います。それに美幸は、
「えっ!自宅ですか~それは困ります」
「ど、どうしてですか~たしか~ここのマスターのマンションでしたネ」
「はい、それが~私の部屋は散らかっていますから…そんな恥ずかしいことは…」
「しかし、部屋が散らかっていてもこの契約とは関係がありませんから安心してください」
「いぇ、やっぱりこのお話はなかったことに…」

これを聞いた音吉は美幸に色々事情を聞いていた。その美幸が、
「実は私は病的な「もったいない症」で私のことが掲載された新聞や雑誌ならまだしもすべての物を部屋の中に溜め込みます。たとえば、買った洋服、ヨレヨレの下着や糸がみえているバスタオル、ハンカチ、それに包装紙の紙や紐、古い鍋やフライパンなどの調理器具から陶器まですべて溜め込んでいました」
「それって~ひょっとして「ゴミ屋敷」の話なの…美幸さん」
「はい、ここに引っ越しするために散らかったゴミのすべてをダンボールに詰めてそれが50箱にもなったのです」
「そうか~あのダンボールの中身は衣装ではなくて…その…ゴミだったの?」
「それは音吉さんからすればゴミだけど…私にとっては捨てがたい宝物になります」
「しかし、そうであってもダンボールに入っているから…」
「いえ、私もここに引っ越しをしてから一か月になります。必要な物を探してダンボールを開けたのですが、それがまた部屋中に散らかり元の足の踏み場もないゴミ屋敷に戻ってしまったのです」

音吉はそのゴミ屋敷を訪ねた。やはりそこは足の踏み場もない「ゴミ屋敷」だった。とりあえず二人はベッドに腰かけて話をしていた。音吉は、
「これでは火事の原因にもなりますし、それに不潔ですからゴキブリの巣にもなります。これは家主として見過ごすことはできません」
「そうですか~それならここを出ていきます」
「いや~そんなことはいってはいない、どうです私も手伝いますからこのゴミをすべて処分しませんか?」
「そんなことは絶対にできません」

これは手に負えないと音吉はママの幸子に電話で相談していた。幸子は、
「なにをいっているのマスター、そんなことで音をあげて~女なんてものはネ、上の口でいうことを聞かなかったら下の口でいうことを聞かしたら、それで何人もの女を助けたのでしょうマスター、まま、私もその1人だけど…とりあえずその美幸さんの欲求不満を解消したげてからでいいのではないかい…音吉どん」

という返事だったが、音吉の隣には美幸がいる、その幸子の電話の声は美幸には丸聞こえになっていた。その美幸はそれを聞いて顔を赤らめていたので音吉はためらわずに美幸をそのままベッドに倒していた。そのベッドの周りはゴミだらけでそのベッドがゴミの海の島のようになっていた。その島での音吉の愛撫は優しく美幸もそれに抵抗もせず愛されていた。

美幸は音吉が買ってきたゴミ袋に美幸の宝物のゴミを一つずつ涙を流しながら捨てていた。その数は100袋にもなり店の常連客のゴミ収集業者が無料で廃棄してくれていた。その綺麗になった部屋に長澤と弁護士が訪れて美幸が「フラワー」の専属ミセスモデルになるという契約が交わされていた。その二人が帰った後、美幸と音吉はワインで乾杯していた。美幸は、
「マスターありがとうございました。もう、絶対にゴミ屋敷には戻りません」
「そうですね~とりあえずフラワーとの専属契約おめでとう」
「ところで私と音吉さんとの専属契約はいつしてくれます?」
「はぁ~?なんのこと?」
「私はなんでも収集するクセがあります。一度部屋の中に入れた物は絶対に捨てません。あの私の宝物と音吉さんを交換したのですから、私の宝物は音吉さんになりました」

これは困ったとまたママの幸子に相談の電話をしていたが、その返事は、
「マスターもゴミ同然になったのね~」
と笑って電話を切られていた。
 
 
クール…100均のすぐれもの…デッキブラシ

狭いキッチンだが、ここを雑巾がけするのも腰が痛くなる。しかし、油が飛んだり食材を落とすが、それをまたスリッパで踏みつけることになるからかなり汚い。この汚い好きの私が汚いと思うのだから他人が見たら最悪の汚さだと思う。

 
そんな折にブログのコメントである美人が、「汚いのも慣れるし、綺麗なのも慣れる」という意見をもらった。そこで我が家で一番汚いこの床をなんとかしょうと心に誓ってこのデッキブラシを買ってゴシゴシ床を洗った。そしたら見違えるほど綺麗になった。嬉しい瞬間だが、この他の場所がまた汚く見えるという後遺症がでた。

       

星「働く女性たち…「眼科医 瞳」…鋭利な剛毛は凶器にもなる」…22話…フランス食パン(ハードトースト) ブラザーベーカリー西大路店
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屁理屈コラム…女の綺麗好き、男の汚い好き・妄想を定着させるのが小説なのか?、それとも邪道なのか?…関西のアイドル・出町柳けい子

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小野篁の禁断の恋…藤原香子に貢いで閻魔さんの書記官としてのアルバイト。生まれた子供が「小野小町」「紫式部」 伏見稲荷大社の物語 85話

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小説…「働く女性たち」…「めんどう婚 瑠璃子」 19話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利
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ミニ短編小説3連発…「京都タクシードライバーの日記」「熊子のセックスは社交辞令」「タクシー代は新妻とのH」「江戸の仇を京都で討つ」…音川伊奈利

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京都・高齢タクシードライバー争奪戦冬の陣、定時制社員、なんと賃率60%・ヤサカグループのラクヨータクシ・高齢者は金の卵
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嵯峨天皇の即決断で1200年前からお寺に保育所ができた。この日本ではまだ「保育園落ちた!」の状況とは日本の恥になる。伏見稲荷大社の物語 84話
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屁理屈コラム…準高齢者は65歳から、高齢者は75歳から、超高齢者は90歳の三段階…準~超になるまで25年もある。奇妙な野菜発見!「ターサイ(搨菜)」
星お笑いコラム…ツイッターの翻訳機能…まだまだ未熟らしい?翻訳しやすい文章が必要になる。しかし、すごい

星小説…「働く女性たち」…幸子の復讐 18話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利

ハート
働く女性たち…「中流階級の落とし穴、離婚しても地獄・紀子」 17話

無料の電子書籍…「働く女性たち」~22話はここでも読めます

星
お賽銭の勘定に京都銀行の行員10名が一週間もかかるという伏見稲荷大社・その1200年前のお賽銭のお話し 83話
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神様は目に見えないからこそ神である。仏壇の位牌は元々朝廷の官位を証明するものであった。伏見稲荷大社の物語…82話

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初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

 

星お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も80話にもなりました。最初の1話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります
星
堀川・堀川下水は新種の植物、野菜の宝庫だった。堀川牛蒡は鴨と合う・嵯峨天皇823年3月に生前引退決定 80話
星平安時代のお菓子とは唐菓子で果物、木の実の乾燥した物…日本初の本格的お菓子は「かりん糖」…79話

ハート京都の老舗生八ッ橋の人形、おたべちゃんの出生の秘密…おたべちゃんに双子の妹が…巫女ちゃん~どす。

星世界三大美女の小野小町と深草少将との100日の恋、そして100日目に大雪で転落凍死…伏見稲荷大社の物語 78話
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伏見稲荷大社の物語…全国狐連合会26代目の会長「白藤」の襲名披露・キツネ灯の正体は「人魂」だった。 77話
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伏見稲荷大社の物語…「同じ金でもカジノで使うより神様に使うほうが品があると「お塚」が建立された」…マイ神様1万基 76話
星
短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』
音川伊奈利のツイッター


ハート
新・京のいけず石・いけず石・古典のいけず石、背丈80センチ、駐禁ダメ押し、花壇風の上品な、・ど根性いけず石…

ハート1~78話は↑の「記事一論」からお入りください。

電話この コラムに関するご意見等は「音川伊奈利の掲示板」にお書きください。HNは必ず書いてネ、

新電子書籍…このブログの記事をまとめた無料の書籍になります。

星「伏見稲荷大社の物語・嵯峨天皇と稲荷神社 73話…更新随時」

http://p.booklog.jp/book/108339/read

ハート関連…京都歴史裏のコラム

 星「京都歴史裏のコラム・吉祥院天満宮・政所公園の白狐、北政所御墳墓、吉祥院稲荷・キュウリの糠漬け」

http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201607090000/

 

 星京聯、破産手続きへ、運転手・京聯タクシー倒産、160名解雇・(京聯自動車が破綻、8月29日)

http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201504020000/?scid=su_369

ハート無料の電子書籍 長編小説「トラック3姉妹・ダンプ姉ちゃん理絵」...1部(31話) http://p.booklog.jp/book/103886/read
星「伏見稲荷大社の物語・大石内蔵助と白狐の恋など4話…更新随時」

http://p.booklog.jp/book/108339/read

星無料の電子書籍4冊できました。それぞれの題名で検索もできますから読んでください。 http://p.booklog.jp/book/103886/read

星お笑いコラム…ツイッターの翻訳機能…まだまだ未熟らしい?翻訳しやすい文章が必要になる。しかし、すごい

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働く女性たち…「中流階級の落とし穴、離婚しても地獄・紀子」 17話

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最終更新日  2017年01月31日 06時55分25秒
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