1001421 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

リバーサイド・カフェ

リバーサイド・カフェ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

お気に入りブログ

輸入ギターが値上が… New! smiling drunkardさん

コメント新着

riverside1040@ Re:あまちゃん挿入歌の「1000円返して」の謎と考察(07/23) キンモクセイさんへ、 あれれ?そういえ…

サイド自由欄

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2008/03/20
XML
カテゴリ:音楽
この曲はCoccoの挑戦状?そんな気がして、友人と分析会を開いてみました。

まず、Coccoの歌詞に目を通してみましたが、辛くきつい表現が多いので、
心に爪を立てられるようです。読むこちらまでが血まみれになりそうです。
言葉を練りに練った詩でなく、体の中から湧いて出た生々しい言葉だからでしょうか。
活動休止のあとで再開された彼女の作品は少し穏やかです。こちらはほっとします。


さて今日の主題の「強くはかないもの」です。

強く儚い者たち Cocco 歌詞情報 - goo 音楽


この歌はふたつの面で見る必要がありますね。この歌を歌う直接の主人公の言い分、
もひとつはこの歌を書いたこっこの意図。

■この唄の中身
これはトロイ戦争にでかけたオデッセウスの話であり、残されたベネロピにかけて
あるんでしょう。彼女は10年間待たされても多くの求婚者を退けて貞操を守り
ました。男を誘惑するのはおそらく魔女キルケでしょう。


愛する恋人を守るため、大切なものを築くために海に出た若者。
しかし魔女は男を言葉巧みに誘います、甘いお菓子と寝室、
そして迷う男に「あんたの姫なんか今頃よろしくやってるわ。だから...」

そしてまたこうも言います。
「何も失わないで上手くいくことなんてないのよ。」
「人はもろいもの。あなたもね。」
もしくは「わたしたちは終りあるむなしい存在。だから...今、」

「でも女は強いわよ。たくましいわよ。だから捨てても大丈夫。」


■魔女の言い分
この魔女の気持ちもわからないではないです。
君のためとか、幸せを求めてなんて勝手な理由をつけて、恋人を残して
出ていく男の身勝手さ。確かなものを持てたという勝手な自信と勝手な未来像。
残された身の辛さなど感じない無神経さ。
それを見抜いた魔女の残酷な意地悪さが破滅に誘うのか。
(破滅ではないのかもしれませんが)
これこそがCoccoの言いたかった事ではないのかなあ。


■ふり方について
ここでは書きにくいですが、この問題の箇所は確かに重要です。
ここで表現されたのはだれかさんと一緒に○○をふる彼女。
単に受け入れるのでなく、積極性を感じさせる表現です。
それは恋愛の確実な破局を暗示させます。
儚い恋の終わり? 強い女?いや置き去りにされた女の復讐?

ま、どちらにしてもこの衝撃的な表現のおかげでこの唄に苦味と深さが
加わってます。だけどやっぱりいけない。もうちょっとベールをかけて
欲しかった。中高生や子供たちに歌われる可能性のある唄として売るの
なら品位が欲しかった。TVのドラマに使われたとのことだから当然
スポンサーともめただろうけど、彼女は頑として受け入れなかったんで
しょうね。でもこれ以上クレヨンしんちゃんが増えて欲しくないし。


■この歌を書いたこっこの意図。
しかしこの唄は魔女の一方的な言い分で終わってます。結論がありません。
だからこの男の子の反応が知りたい。アンサーソングが欲しい。
でもこっこはこのまま突き放してしまいます。

つまり、その答えはこの唄を聴く我々が出すべきなんでしょう。
こっこはそれを我々に投げつけているのです。これは挑発なんでしょうね。
「貴方は誘いに乗るの? 拒否するの?」


オンナの子がこの唄を口ずさんで、
「♪ ~ふ~ってるわー...♪ 」、「そうかなあ?」とか
「♪ ~ふ~ってるわー...♪ 」、「そうかもねえ。」とかつぶやくのを
Coccoはじっと見てるのかな。


■強く儚いという意味
どう解釈するか、難しい言葉ですね。
強化ガラスのように非常に強いが。壊れるときは瞬時のもろさと解釈するか。
もしくは、はかないが壊れても生き延びるしたたかでたくましい強さなのか。

友人はこの言葉が人間や恋に対するもので、この唄の主張だという説ですが、
この言葉は結論とするには一般的な表現過ぎてCoccoらしくないように思います。
私としてはこの言葉に大きな意味はなく、単に男を誘うための単なる修飾語
と見ていますが。いや、実はもっと深いものがあるのかもしれませんがね。


まあ、詩とか歌詞とかは万華鏡のように読む人に様々に受け取られるものなので、
結論はないでしょうが、あれこれと考えるのも唄を味わう面白さでしょう。

貴重な休日の2時間を唄の話で過ごしてしまった私たちも、
こっこの罠にまんまとひっかかったのでしょうね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008/03/21 12:35:07 AM
コメント(0) | コメントを書く
[音楽] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.