『早朝のサンタフェ』
夕べはホテルの中庭から流れる、スペイン風の生ギター演奏をひとり部屋で楽しんだ。 この椅子に座ってギターを弾いてくれていたいよいよサンタフェを離れる朝が来た。サンタフェジャパンコネクションのガイドさんが、一度もレストランに入れない私に、ホテル「ラ・ファンダ」の一階にあるクレープ屋さんなら、ひとりでも入りやすいし、朝早くから開いているからと薦めてくれていた。早起きした私は、意を決してそこに行ってみることにして、早朝のサンタフェの街にでた。朝の六時半頃のサンタフェの街には、観光客はほとんどいない。レストランやホテルに食材を届ける地元の車が、荷物を降ろしていた。サンタフェで働く人を外でみかけるのは、初めてだ。聖フランシス大聖堂の前を通り、ホテル「ラ・フォンダ」に向かう。 聖フランシス大聖堂ラ・フォンダといえば、サンタフェの高級ホテルのひとつだけれど、その一階にあるクレープ屋さんは意外と庶民的だった。 ラ・フォンダにあるクレープ屋さん朝の仕事を終えたらしい地元の人達や、ひとりで新聞を読んでいる女性、どこから来たのかお年よりもたくさんいた。小さな店内は、もうにぎわっていた。バナナクレープとコーヒーを注文して、やっとひとりでのレスランデビューを飾った。朝九時には、インターネットで予約したSandia shuttle expressがホテルの前まで来てくれるはずだ。スーツケースをもって、ホテルの前にひとり立っているが、5分待っても10分待っても来てくれない。たかが5分だけれど、もうその時点でもう不安の固まりになっている。どうしたらいいか、何をすべきかいろんなことが頭の中を駆け巡る。ようやく10分が過ぎた頃、サンタフェを訪れた時と同じドライバーが私の名前を呼びながらやってきた。この時は、中年のドライバーが天使にみえた。シャトルバスは、いくつかのホテルで乗客を乗せ、アルバカーキに向かう。その車の中で、ラジオが「全米で飛行機のダイアが狂っています。乗り継ぎのある方は、次の飛行機の時刻を確かめてください。でも心配しないで、乗り継ぎ便も遅れていますから」という。乗客は、皆このコメントに大笑い。そんな中でひとり私だけが、笑えない。英語もよく聞き取れないのに、どうやってサンフランシスコまで行き着いたらいいのだろう・・・こうしてまた、不安な旅が始まった。よかったら クリックしてくださいね! ↓ ↓トップページへ今夜九時から「窪塚洋介ネイティブアメリカン紀行・魂に触れる旅・聖なる大地へ」という番組があります。アリゾナ州でネイティブアメリカンのお宅にホームステイした様子、ナバホ族の踊りや伝統儀式を体験した様子がみられるようです。もうすぐ始まるので、とっても楽しみです。