『やすらかに』
私のナバホの母だったメアリーが、昨日なくなった。89歳。初めて出会ったのは2004年、メアリーのお宅にしばらく泊めていただいた。私のナバホとの初めての出会いの年だ。2010年ナバホ織りの仲間と一緒にしたweaving tour の時、デュランゴのレストランに会いに来てくれた。その時はもう、一歩一歩確かめるようにゆっくりゆっくり歩いていた。私が送る日本のカードを楽しみにしてくれていた。2012年にまたナバホ織りを学びに、教室の人達と出かけたナバホ。暗い駐車場で、彼女からの電話を取った。私が編んだ総柄の靴下、履いてくれたかな?不思議な縁でつながったナバホの女性。つらい時代を生き、ひとりで子供たちを育て、年老いてからは時々出かけるカジノが楽しみだった。そんな彼女も自然に帰っていった。ナバホでは死期が近づくと、影が薄くなるというそうだ。生まれた時からずっと共にいて、嬉しいことも悲しいことも全てを見ていてくれた影は、亡くなると自分と一緒に消えていく。メアリーの影も、もう二度と見ることはできない。May her soul rest in peace.よかったら、クリックしてくださいね! ↓ ↓ Thanks!!