シュペルター(トヨタ2000GT)
こないだ出掛けたトヨタ博物館つながりでトヨタ2000GT。博物館でも、入場券が2000GTデザインだったり人気土産も2000GTを扱ったものが多かったりで、館のアイコンとして活躍してた。日本の自動車産業黎明期の代表選手だから、博物館の推しメンにしたって至極当然なのだが、果たしてそれが「トヨタ」博物館の「トヨタ」2000GTとなるとなんとなく居心地が悪い、と天邪鬼な批評家なんかは思うわけだ(笑)マーク43 1/43 トヨタ2000GT 2000GTの開発経緯なんてのは、ウィキなんかのほうがよっぽどうまく纏めてあるからここであれこれ書きはしないが、要は「トヨタ2000GT」と臆面もなく名乗っていいか?ということ。知られるように、元々はヤマハと日産のスポーツカープロジェクト。これが日産側の理由でお釈迦になったんで、梯子を外されたヤマハは宙ぶらりんのままじゃいられないってんで、この企画を今度はトヨタに売り込んだ。社のフラッグシップたる高級スポーツカーを持っていなかったトヨタは一もニもなく飛びついたわけだがしかし、その開発にあたっては「本社は知らん。開発から4人出すからそいつらとヤマハでやってちょーよ」という丸投げ作戦。さらに量産についてもこれまたヤマハに丸投げ。まぁ「石橋を叩いても渡らず、他人を先に渡らせる」三河商人らしいっちゃあらしいんだが(笑)だから丸投げトヨタが偉そうに「トヨタ2000GT」はねえだろう、ちゅーわけだな。今となってはOEMは別に珍しくもずるくもないが、そういう言葉が世間一般的じゃない時代(OEM自体は1950年代に始まったといわれるが)ゆえのハナシだな。 さて、2014年のブランド立ち上げ以来初めてのマーク43であるが、コレクター諸氏の間じゃあんましどころかまったく相手にされてないよね?そりゃ忌み嫌われた故hpiレーシングの後出しジャンケン作戦以上のハイエナぶりだからなのか、34RやNS-Xなんてもうおなか一杯だからなのか、多分その両方なんだろうけど。実際、2000GTの選択肢としてはhpiの在庫って手もあったんだが、どうせなら新しい商品でってことで買ってみたんだよね。価格もhpiよりも安いし。マーク43 1/43 トヨタ2000GT前期型 "ペガサスホワイト"白い2000GTは、それこそトヨタ博物館に展示されてる車両まんま(と思われる)マーク43 1/43 トヨタ2000GT前期型 "ベラトリックスイエローパール"こっちは本来の創造主ヤマハ発動機の磐田本社に展示してある車両。一般公開はしてないが、前にヤマハ関連の仕事してたことがあって、本社に行ったときに見せてもらった。1967年第14回東京モーターショー出展用の特別塗装である。このゴールドについてはヤマハ実車をうまく再現してるけど、これを「ベラトリックスイエロー」っていうのはちょっと疑問があるんだけどな。もともと前期型に「ベラトリックスイエロー」って設定はなかったし、後期型量産車に用意されたベラトリックスイエローは、もっとホントに黄色ってゆーかパステルイエローに近いような色合いで、勿論、経年劣化で変色したのかも知れないけど。因みに「ベラトリックス」は、冬の星座の代名詞オリオン座γ星でオリオンの左肩にあたり(右肩はベテルギウス)肉眼では青白く見える。むしろ隣のベテルギウスのほうが黄色く見える場合がある。なんでそれをイエローって表現したのかよくわからんが、前期型のこれはイエローじゃなくてゴールドでいいんじゃねーかい?そこ以外は、なかなかパーフェクトっぽい出来映えで思いのほかほろし(^^) 最後に、タイトルの「シュペルター」は2000GTの塗装色が白と金だから。ま、わかる人にしかわからんだろうけど(笑)