奔馬に憧れて(トヨタ セリカLB 2000GT)
巷間囁かれるところのコロナによるコンテナ渋滞なのか、はたまた冬季五輪を最優先にする国家体制の煽りを喰って工場生産能力が低下してんのか、それとも単純に2月の新年を控えて日本で言うところの年末進行なのか、いずれにせよこの時期のミニチュア上陸は滞るんであるが、そうわかってんならこの後予想される一括上陸ドカン入荷に備えて資金を温存しときゃあいいのに、ネットでちょっと良さげなものを見つけるとついポチってしまう僕の悪い癖(杉下警部殿口調)アシェット(オールモストリアル)1/43 トヨタ セリカ LB 2000GT アシェットの国産名車プレミアムコレクションの4冊目。 これまで分冊百科にはあまり意識を向けてはいなかったけれど、予約品入荷の狭間を埋めるのに手を出しやすい価格帯で買い物依存症には優しい存在よね、とか思っちゃって(笑)そもそもさぁミニチャンプスにしてもエブロにしても、始まりはこんな価格帯だったじゃん!(怒)お求めやすい価格帯だからどんな車でもいいってわけじゃなくて、ある程度の思い入れがないとさすがになりふり構わずポチってわけにはいかないけれど。 個人的に「これはモータリゼーションを語るうえで重要」と考える(けど所有はしてない)のは入手しとこう、と。あくまで個人的にだけどね。 ガキの時分、近所に住んでたおっさんがだるまセリカに乗っていて、オリオン・ターコイズ・メタリックのボディにGTストライプがあったのを覚えてるから多分1600GTだったと思うんだが、ともかくそのおっさんがセリカを自慢するためなのか、自分の子供には相手にされなかったのか知らんがよく近所のガキ(つまりワシら)を乗っけて連れ回してくれてたもんだが、ある時「今度出たリフトバックがいーんだよなあ」とか言って、そのガキを乗っけたままディーラーへ行ったんだな(笑)で、セールスのにーちゃんとおっさんが色々と説明してくんのよ、セリカもリフトバックも興味のないガキに。挙句に試乗までしちゃって(当然一緒に乗った、後席に)けどまぁローンも完済してないのに購入はないわなってハナシに落ち着いた、ってのを思い出したんでポチっと(それが上述のモータリゼーションってことじゃないけど) 斬新なテールゲート。当時のカタログじゃここをガバッと開けてサーフボードやバイクを積んでいざアウトドアレジャーへ!みたいなこと書いてあるけど、サーフボードはともかくもバイクは無理だろ(笑) 新興オールモストリアル製のセリカLBは、オールモストリアルのメインブランド価格の3分の1の超廉価であるにもかかわらず、マンリーブラウンの塗装もパーツ組み立ても全然オッケー(もちろん個体差はあろうが)コスパは良好。願わくばデアゴスティーニのアメリカンカーコレクション並みの安さならもっと良かったけど。 自動車を単なる移動手段から、ライフスタイルを提供するとゆー次のステップへ移行させる為のギアとしてトヨタが打ち出したセリカLB。設計の手本としたのはフォード・マスタング。欧州車を手本としなかったのはさすがアメリカの影響未だ大きい昭和40年代とゆーところだろうが、その目指すところはマスタングの姿かたちではなく「リーズナブルな価格、多彩なオプション設定、スポーティな構成」といったマスタングの商品企画販売戦略であって、エクステリアデザインが似通ったのは偶然ってことなのだろうが、いやいやそうは言ってもハナから狙ってない?このカタチ(笑) 2台を並べてみると画像上はほぼ同様サイズに見えるけれど、ホントはセリカが一回り小さい(実車全長50センチ、全幅18センチ)カタチは似れども、これがアメリカとの実力差。まさにアメリカに追いつけ追い越せの時代、ですな。