極彩色の興亡(ベネトンB188フォード)
B189、B187ときたならば、当然その間のB188もあるわけで。本来コイツがないと始まらないってくらいのマストアイテムなのに買い逃してた。ご贔屓ショップのショーケースの奥の方に売れ残ってるのはいつも横目で見てはいたんだけど、どーも機を逸した感があって手を出さんかったんだが、B189発売にあわせたとしか思えんタイミングで、延々と発売ペンディングになってたブーツェン車が発売になったんで、今更ながらこれを機にコレクション。といっても、カラバリの翌年仕様は入手済みで、それがあるがゆえに本命88年仕様にわざわざ手は出さなかったっつーわけだが。。。ミニチャンプス1/43 ベネトンB188フォード#20 ティエリー・ブーツェン 翌年からのターボ禁止全車NA化を睨み、一歩先んじる形で折角のワークスターボエンジンをたったの一年で捨てた、ある意味シーズンそのものを捨てる覚悟のベネトンだったが、その覚悟はいい意味で裏切られる。この年、ベネトンに独占供給された名機DFVの末裔DFRエンジンがターボエンジンと遜色ない力を発揮し、ロリー・バーンの流麗エアロダイナミクスボディとも相まって、マクラーレンホンダ全盛の1988年にあって度々トップ2を喰う走りを披露し、堂々のコンストラクターランク2位。ことにブーツェンは、3位表彰台5回!を含む16戦9入賞の大活躍で貢献。ただし、この人の場合、どんなに頑張っても地味な印象しか残らないのがタマにキズなんだよな。ベネトンでもそう評価されたか、相手が好感ナニーニだったのが運のつきだったのか、ベネトンをトップチームに押し上げる原動力でありながら、この年限りでウィリアムズへ移籍。(まあ、栄転ってことではあるけれど)何遍も言ってるが、バーンデザイン炸裂の大型一枚フロントウィング&サイドエアインテークにペンシルノーズが高次元でバランスしたベネトン中興の祖。シューマッハ以前のベネトンといえば、誰もがこのマシンを思い浮かべるんでね?駿馬B188の実力は翌年も衰えず、後継機開発の遅れも相まって1989年の中盤まで活躍。ミニチャンプス1/43 ベネトンB188フォード “1989前半戦”#19 アレッサンドロ・ナニーニ 諸々の事情はあれど、年を跨いで活躍するのは名機の証(^^)