駄馬(ティレル021ヤマハ)
小林可夢偉のF1カムバックが決まったそーで。個人的には別に日本人ドライバーがF1サーカスにいよーがいまいがどーでもよろしいんだが、一般のF1ファンはどうもそうじゃないようで(つーか、こっちが少数派?)まぁ本人持参金があったにせよ継続的なスポンサーフィーが見込めないドライバーでも再就職出来たのは、可夢偉の実力が評価された賜物なのかそれとも急場しのぎでも持参金が欲しかったケータハムの事情なのか。。。いずれにせよスポンサーなしのドライバーの行く末は、たとえマシンが血統書付きの駄馬だろうとチームに初ポイントをもたらすのが生き残りの最優先事項だから、再就職したとはいえ一年でまたポイも十分あり得るハナシ。再就職即崖っぷちってのもなかなかにツラい現実ではあるけど、ガイジンってえのはそこら辺ドライだからね。そうじゃない典型の種族、日本人の失敗例が(笑)宮沢模型特注スパーク1/43 ティレル021ヤマハ "1993日本GP DNF" 振り返れば結局、片山右京のF1人生は、それまでの日本人ドライバーの誰よりもマシンに恵まれなかったんじゃね?本人のドライビング云々かんぬんいう以前に、チーム力がないってことだけど、そんなチームでも拾ってもらった恩義を感じたのか延々居続けた超日本人的思考が果たして正解だったのかは、本人の心持ち次第だろうけど、こと戦績の面から見れば、シューマッハチームの「その他ひとり」になろうが持参金を要求されよーがベネトンに移籍するのが正解だったと思うがに。そんな右京の負け車人生でも一番のダメ車が021じゃねーかね。 70年代ならいざ知らず、モデルチェンジが必須の近代F1にあってなんと3シーズンにわたって使われ続けた019系の待ちに待った後継車、のはずが翼面積の関係で吊り下げ式よりもダウンフォースが得られないことが明白なアンヘドラルに拘った設計がすでに大間違いで、まったく走らない021Cと大差ない駄馬でしかなかった。結局チームが「あの頃よもう一度」的なセンチメンタリズムでエポックだったアンヘドラル019の呪縛から逃れられなかったってことなんだろう。そんな駄馬でも商品として成立するのは、ひとえに日本人ドライバーの乗ったマシンだからこそ、であり、日本のF1の原点である「タイレル」の末裔だからこそ、なのかも知れんな。