それ流行ってる?(レクサス IS500 Fスポーツパフォーマンス)
唐突だが、2023年の色は「優しく穏やかで、そっと癒し明るい気持ちにしてくれるルミナス・イエロー」だそうだ。ファッションの流行色といったカラートレンド情報を広く発信してきた(一社)日本流行色協会(JAFCA:ジャフカ)が選定したんだそうだ。このジャフカ、ファッション業界だけでなく自動車業界に対しても、乗用車に限らず毎年優れたカラーデザインのモビリティを顕彰する「オートカラーアウォード」を1999年から始めている。近しいところではレクサス車の「ソニックチタニウム」「銀影ラスター」、マツダ車の「ポリグレーメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」、ホンダ車の「ガーデングリーンメタリック」といった外装色が受賞しているが、果たしてこのアウォードの影響力や如何に?ということなんだけれども、どうも一般的にはこの賞とったからこのカラーにしよう!って流れにはなっていないような気がするんだよね。受賞色をまとった車が街中をうろちょろ走ってるかといえば甚だ懐疑的だ。京商1/43 レクサス IS500 Fスポーツパフォーマンス 2年後には電動自動車の大量投入が決定事項となってるレクサスラインナップに抗するように、このご時世に純アイスの5リッターV8。同じ心臓のRC Fほどは高値じゃないけどほいほいと買えるもんでもないから代わりにミニチュアを買ってひたすら愛でる、と(笑)。ボディカラーは新色の「チタニウムカーバイトグレー」をチョイス。 なんでも近頃の自動車業界の流行色はグレーだそうで、確かにテレビやカー雑誌ではグレーを纏ったクルマがたびたび紹介されている。先日のCGTVなんかでもケイマン718GT4RSがグレー(実際はアークティックグレーという青がかった灰、とゆーか個人的に言わせりゃ塩ビ管の色だよ)だった。 この他にも、それこそオートカラーアウォードを受賞したマツダのポリメタルグレーメタリック(車両はマツダ3)とか、 日産のステルスグレー(GT-Rニスモ)、 ホンダのソニックグレーパール(シビック)、 スバルのオフショアブルーメタリック(クロストレック)。 かように各社塩ビ管カラーのオンパレードだ。そう考えると確かに業界がグレーを流行らせたい意図を持っているようだが、如何せんバイヤー側がそこに乗っからない。だってどう見てもホームセンターに転がってる安っぽい塩ビ管の色だもん。実車を見れば違った印象なのかも知れないけどなんか塗装面がボテっとしてるというかぬめっとしてて生理的に嫌だなあ。グレーと言えばカッコいいけどこれはどっちかっていうと「ねずみ色」だもんね。 ただ、世界的にグレーは人気というのは本当らしく、アメリカの塗料老舗アクサルタ(旧デュポン)の「世界の人気自動車ボディカラー調査報告(2019年版)」では日本を除く南北アメリカ、欧州、ロシア、アフリカ、アジア、中国、韓国、インドでグレーカラーは定番色のシルバーを押しのけて3位以内に食い込んでいる。日本では赤と同率5位で占有率は6%しかなかったということは、やっぱみんな塩ビ管のイメージ持ってんじゃない? ウチのぬめっとしたグレー系の車両。ひとこと地味だよねぇ~(笑)。そりゃ同率だっつーのに赤いクルマの方が街中に溢れているように思えるわけだ。