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2014.04.01
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カテゴリ:街 こおりやま
     魔 鏡

 江戸時代、隠れ切支丹の人たちが秘かに十字架などの像を映す鏡を信仰に使っていたことは知られていましたが、2014年1月29日、NHKのニュースで、『三角縁神獣鏡に「魔鏡現象」最新技術で判明』が放映され、一般紙にも大きく報道されました。古墳から出土した古代の鏡、三角縁神獣鏡を復元して光を当てると、反射した光が裏に描かれたものと同じ文様を映し出す現象が起きることを、京都国立博物館の村上隆学芸部長などの研究グループが明らかにしたのです。このように、復元された古代の鏡でこの現象が確認されたのは初めてです。私は魔鏡という名や、鏡面に光を当てると裏面の模様が壁などに映し出されるという現象が起こるのが不思議に思っていました。

 今回の発見は、最先端の技術を使って古代の鏡を複製し、作られた当時の姿に復元することからはじまりました。

 はじめに2枚の三角縁神獣鏡にレーザー光線を当てて形を精密に計測し、もとの鏡を傷つけない方法で成分を詳しく分析、使われた銅や錫などの比率を明らかにしました。そのうえで、「3Dプリンター」と呼ばれる、立体的な物を指示どおりの形に作る装置を使い、計測したままの鏡を複製したのです。

 さらに、鏡の表面を手で磨いて仕上げ、作られた当時の形や輝きを復元しました。これに光を当てたら、鏡の裏の文様が映し出されることが分かったのです。研究を行った京都国立博物館の村上隆学芸部長は、「古代の鏡の研究はこれまで文様を中心に行われてきたが、最新の技術を使うことで鏡の性質が分かり、新たな研究の方向性を提案できたと考えている」と話しています。

 この現象は「魔鏡現象」と呼ばれ、鏡の裏面の模様に対応して表面に出来るごく薄い部分と厚い部分のかすかな凹凸により起きるものです。国際日本文化研究センター名誉教授の山折哲雄氏は「日本人の信仰や神話の源流につながるもので、魔鏡現象が起きる鏡で太陽を反射させ、人間の力を超えるものを民衆に感じさせる役割を果たしたのではないか」と話しています。また、1つの鋳型から複数の鏡が作られたため、同じ文様の鏡が離れた場所の古墳から出土することがあり、鏡の分布を分析することで当時の権力構造などを明らかにする研究も進められてきました。

 今回の研究成果について、古代の鏡に詳しい大手前大学の森下章司准教授は、「高度な技術で作られた神秘的な鏡を当時の権力者が祭りで使い、権威を高めたのではないか。鏡の用途を知る手がかりになる」と話しています。

 また国内でただ1か所、魔鏡現象が起きる鏡の制作を手がける京都市下京区の工房の職人、山本晃久さんは、「古代のことを想像するのは難しいですが、限られた道具で作るには高度な技術が必要で、すごいことだと思います。当時どういう目的でこの技術が生み出されたのか、興味深いです」と話しています。

 この三角縁神獣鏡は、福島県でも会津若松市の大塚山古墳で出土しています。しかしこれらの三角縁神獣鏡には錆(さび)がある上ほとんど光を反射せず、重要文化財のために磨くことができないので、実験はできないでいました。そこで比較的保存状態のいい愛知県犬山市にある「東之宮古墳」から出土した三角縁神獣鏡をレーザー光線で精密に計測、実際と同じ銅などを使って複製し、表面を磨いて作られた当時の姿に仕上げ、太陽の光などを当てると反射した光が鏡の裏に描かれた物と同じ文様を映し出すことに成功したのです

 中国の歴史書『魏志倭人伝』によると、邪馬台国の女王・卑弥呼が魏の皇帝から100枚の鏡を贈られたという記述があり、三角縁神獣鏡はこの鏡だとする説があります。裏側は三角形で縁取られ、神や想像上の獣の文様が描かれていることから、この名で呼ばれています。

 もし神武以来の三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)が魔鏡であるとすれば、神武天皇が邪馬台国の卑弥呼と同一人物であると疑ってもよいのではないでしょうか。すると神社にある御神鏡は、この魔鏡の流れに沿ったものではないかとも想像しています。

     新聞に掲載された魔鏡現象の解説

 金属製の鏡に光を当てて反射させると、裏面の文様が映し出される現象。鏡面を研磨すると肉厚部の鏡面は削られてへこむのに対し、肉薄部の鏡面は金属がたわむため削られる量が少なく、相対的に出っ張りとなる。光を当てると凹部は集約して明るく、凸部は散乱して暗く映る。中国では紀元前1世紀ごろから「透光鏡」と呼ばれる魔鏡が作られ江戸時代の日本でも隠れキリシタンが十字架などが現れる鏡を使っていた。明治時代に来日した欧米人がマジックミラーと呼び、魔鏡という名称が定着した。




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最終更新日  2014.04.01 12:17:35
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