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2016.04.28
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カテゴリ:街 こおりやま
  御霊櫃峠

 古代から、政治的に失脚した者や戦乱での敗北者などの霊魂が、その相手や敵に災いをもたらすという考え方がありました。霊魂は敵だけではなく市井の人々を脅かすような天災や疫病の発生、不作など、社会全体に対して災いをもたらすと考えられてきたのです。この霊魂が『怨霊(おんりょう)』という名に集約されていくのですが、やがて『怨霊とは、怖れるべきもの』として人々に捕らえられるようになっていったのです。

 平安期になると、人々はこの恐ろしい怨霊に対して敵対するのではなく、これを鎮めて『御霊(ごりょう)』とすることによって祟りを免れようとし始めました。そのために怨霊を復位させたり、諡号(しごう)や官位を贈って鎮め、神として祀ればかえって御霊となって社会全体の鎮護の神となり、世に安寧を与えるという考え方が起こるのです。それもあって、政争での失脚者や戦乱での敗北者となった多くの皇族方も、御霊とされて祀られるようになっていきました。これが御霊信仰(ごりょうしんこう)です。中でも有名なものが、今も語り継がれている平将門の首塚です。

 実はこのような御霊信仰に基づく神社が、郡山にもあります。その一つは、富久山町の豊景神社です。祭神は豊斟淳命(とよくむぬのみこと)と鎌倉権五郎景政です。伝えによると、源義家(八幡太郎)は安積地方が毒蛇の禍で凶作に苦しんでいるのを知り、権五郎に命じてこれを退治させました。感謝した住民たちは、権五郎の御霊を豊景神社に合祀したといわれます。権五郎は、怨みを持って死んだ訳ではなかったようですが、しかしなぜか、御霊信仰の代表例とされた人物です。彼は怨霊というより、超人的な英雄としての面が強いからでしょうか。

 その二は、逢瀬町の多田野本神社です。ここにも権五郎が祀られ、しかも似たような話が残されています。つまり権五郎は、多田野の『きのこ岩』の大蛇を退治して民を救ったので権五郎の子孫がこの地を支配するようになり、姓を『多田野』と改めてここに館と神社を築いたという話です。なお御霊櫃峠の名称ですが、この峠の八合目に、巨大な櫃の形の岩がありま。この御霊と櫃が合わさって、御霊櫃峠となったのかも知れません。



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最終更新日  2016.04.28 08:36:05
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