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『福島の歴史物語」。ただいま、「鉄道のものがたり」を連載しています。

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2016.08.01
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カテゴリ:街 こおりやま
  ハワイの千人針

 千人針をご存知でしょうか?

 先の大戦で徴兵された青少年の母や妻が、1メートルほどの白布に五銭(死線を越える)と十銭(苦戦を越える)玉を縫いつけ、千人の女性に赤い糸で一針ずつ刺して縫い玉を作ってもらい、武運長久を祈った日本の風習です。

 一方で真珠湾へ先制攻撃を受けたハワイの日系人たちは、大いなる苦悩の中にありました。日系人指導者たちの逮捕、アメリカ本土にある強制収容所送り、そして残された日系人への蔑視と職場からの解雇、そこで与えられたのは、日本軍の上陸が想定された海岸の鉄条網構築や防潜網の展開などであり、アメリカ軍の防衛陣地構築の重労働であったのです。

 それらの現実を前に、日系二世たちはアメリカ人として如何あるべきかを模索せざるを得ませんでした。そこで二世たちは、結論を出しました。それは命を投げ出して、日本軍と戦うことになるかも知れない兵役に就くことでした。しかしアメリカ政府は、日系人にそれを許さなかったのです。諦めずに陳情を続ける二世たちに、ようやく許可が下りました。ただし条件があったのです。

 アメリカ軍は、通常、人種を混在させて編成しています。しかし二世たちは、日系人のみでの軍隊編成とされたのです。恐らくこれは、日系人兵士への不信感によるものであったのかも知れません。これがハワイ編成の第100大隊であり、アメリカ全土から募集された第442連隊であったのですが、アメリカ軍の歴史に於いて単一民族による軍隊は、これが最初で最後でした。しかもそれは実戦要員であって、下士官は他民族、上官は白人でした。

 彼ら二世部隊が訓練のため、ウェスコンシン州キャンプ・マッコイに出発する際、親や親類縁者が日本にならって千人針を贈っています。ただしこれらは、五セントと十セントのコインに換えて作られました。彼女らは赤子を傍らに、日系人に敵意を持つ人々の目から隠れるようにして人通りの少ない裏道などにひっそりと立ち、それでも心ある女性の通りかかるのを待っていたのです。彼女らの切ない想いが偲ばれます。




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最終更新日  2016.08.01 07:50:16
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