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カテゴリ:読書・コミック
今回読んだ本は「2001年宇宙の旅」小説版。
映画をTVで見たのだが、ナレーションがないため抽象的で全然わからないってことで小説版を借りてきた。 小説版は映画の公開後に発売され、クラーク自身も配給前の出版を目指していたが3分の2を書き終えた時点で最終章の執筆は遅々となったとされる。 序章 猿がモノリスと遭遇したことから猿は人へと進化…という冒頭は映像では分かりにくかったが、一匹の猿の視点で猿がどのような状況に置かれているか、進化して最終的にヒトになっていくという所は細やかになってる TMA1 モノリスが月面で発見されて、研究の第一人者であるフロイド博士が月面に向かう…というシーンからスタート。月面基地の描写、映画に登場したインタビューを受けるフロイド博士の描写が映画より細かい 惑星と惑星の間 月面のモノリスの調査の後ディスカバリー号の冒険に。ディスカバリー号は片道で土星に向かう船で任務が終われば2号艦に回収してもらう予定というのは小説独自の展開。 目的地につくまでの間ボーマンとプールが何をしているのかってこともつぶさに描かれてる。 HALが異常をきたす経緯が細かく描かれている。コールドスリープ中の乗組員をHALが殺すのは一緒だが映画とは異なる展開になってるし、ボーマンがHALを止めた後ディスカバリー号に仕込まれたフロイド博士のビデオメッセージの内容も異なる。 最終章 HALをただのコンピューターにしたボーマンはひとり目的地に向かうことに。映画では思いっきり省略されたけど退屈を紛らわすためにクラシックを聞いたり、事務的に報告を行ったりとひとりで目的地にたどり着かなくてはならないボーマンの描写は映画以上に細かく描かれてる。本当にひとりになった時ってこんなにつらくなるのかな? スターゲートを抜けてホテルにたどり着き、年老いた自分と遭遇するボーマンという展開も細かく描かれてて、映画で感じた「意味不明」な所は補完されていてる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 10, 2024 08:39:31 PM
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