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銀の裏地

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絵本の紹介と読み聞かせのヒント満載(?)育児録
幼児から高校生の4児の母、内職編集者でブックトーカー。子どもと本をつなぐ活動を市内各所で展開中。
他にバレエ・演劇・コミック・短歌etc.書籍全般取扱中



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2010.10.03
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テーマ:読み聞かせ(296)
 前項の試案に、3年生の岡田淳、5年生の宮澤賢治はそれぞれ後期に通常枠で取り組む予定、とのお知らせがそれぞれの学年チーフさんから返ってくる。特に賢治はストーリーテリング担当者が取り上げてくれるとのことで、それならもうそちらにおまかせなのである。それから2年生はあまんきみこをもうやってます、とのこと。となるとあえて教科書でなくてもいいか。

では次の案。

3年生 (教科書シリーズ、ではなくなるが)唐亜明・于大武の絵本『西遊記』(偕成社)全3巻。昨年学芸会でこの学年ががやった演目(ここでも書いたがナンが鉄扇公主・羅刹女をノリノリで演じた)。ちょうど全3巻で、1.孫悟空誕生 2.金角銀角 3.火焔山 と、まさにとりあげた部分の絵本化。『ナージャとりゅうおう』の中国人コンビの作。唐亜明は来日して東洋大で教えているそう。3回でなく2回なら、2と3のみで。1冊10分かからないので、残り時間には詩の朗読を。
 ただし問題はこの『西遊記』は市内の図書館では1組あるだけだということ。とりあえず私が押さえたが、残りをどう手配するか。

西遊記(1)

西遊記(1)

価格:1,890円(税込)


 全3巻

 唐亜明(トウ・アメイ)文

 于大武(ウ・タイブ)絵

 偕成社



5年生 日本の神話と古典文学づくし。岩崎書店の「復刊・日本の名作絵本シリーズ」全10巻と、あかね書房の「日本の神話」全6巻から任意の組み合わせで1回2冊。どの本も6分程度。

かぐやひめ

かぐやひめ

価格:1,575円(税込)

岩崎書店 日本の名作絵本シリーズ 全10巻
「かぐやひめ」(円地文子/秋野不矩)
  他に「にほんたんじょう」(岸田衿子/渡辺学)
    「やまたのおろち」(羽仁進/赤羽末吉)
    「おおくにぬしのぼうけん」(福永武彦/片岡球子)
    「うみひこやまひこ」(与田準/渡辺学)
    「てんにんのはごろも」(堀尾青史/朝倉摂)
    「うらしま」(平岩弓枝/新井勝利)
    「うりこひめとあまんじゃく」(木島始/朝倉摂)
    「ゆきむすめ」(木島始/朝倉摂)
    「かもとりごんべえ」(堀尾青史/福田庄助)



日本の神話(全6巻セット)

日本の神話(全6巻セット)

価格:12,600円(税込)


 あかね書房 日本の神話 全6巻

 舟崎克彦 文  赤羽末吉 絵

 「くにのはじまり」「あまのいわと」
 「やまたのおろち」「いなばのしろうさぎ」
 「すさのおとおおくにぬし」「うみさちやまさち」


 が、これはむしろ5年より、日本史の授業が始まっている6年向けの企画か。だったらこちらを6年生向けにして、いぬいとみこ企画を5年生にしたほうがバランスがいいか?

この日本づくしををやる場合は、1回分をブックトークにあてて、
 ・「かぐやひめ」と元ネタのチベットの昔話「竹娘」(+かぐやひめに想を得たというスピルバーグ映画「E.T.」)、
 ・「落窪物語」と相似のヨーロッパ昔話「シンデレラ」、「やまたのおろち」とヨーロッパのドラゴン伝説(どちらも龍を倒して姫と結婚)、
 …といった具合に、日本のお話と世界のお話のつながり的なことを話せるといいか。
 「落窪」は絵本ではいいものがないので、高学年向けのリライト古典全集からの紹介になるが、田辺聖子訳がいいか氷室冴子訳がいいか。「落窪」ではなく「はちかづき」なら絵本が用意できる。
 読みの回で『かぐやひめ』と『やまたのおろち』は取り上げておいてもらえると話が通じやすくなる。

 連続ものでいくならロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』あたりが5年はやりやすいか。でもこれは読み始めると後期はずっとこれを読んで!とねだられるであろうことは想像に難くなく。で、ブックトークは「映画でも見られるお話」、か。これの他にアリスとかナルニアとかハリー・ポッターとか。最新のアリスの帽子屋はウィリー・ワンカだ。

 …しかし、日本の神話づくしとなると、歴史に苦手意識を持つ子はいやになってしまうのではという意見がひと方ならず寄せられる。確かに歴史の授業の中でブックトークをさせてもらうのが理想的ではある。赤羽末吉のあかね書房のシリーズは、衣裳や建造物などに最新の研究を生かした、古代へのイメージをかきたてる非常によいテキスト。巨匠の画業の集大成にもなっている。
 赤羽は「ぽっぺん先生」で知られる舟崎克彦と共に出雲取材を重ね、古い神楽舞や古老の語りに触れる中、たとえば因幡の白兎、としてなじみ深い神話を「素兎」(しろうさぎ=赤裸の兎)と読み説くことで、白ではなく茶色いのウサギとして描き、また奇稲田比売(クシナダ媛)は櫛に変化させて須佐之男命が身につけるのではなく、おろち(竜体)を引きつける人身御供として酒甕近くに置く、などといった大胆な解釈で切りこむ部分もある。兎のほうは以前からこういう読みも学会ではされていたが、絵本では白く描かれ続けてきた。スサノオは…御祖神なのでぶっちゃけ言っちまうと、ロマンティックということをわかっている大國主ならともかく、あのがさつな大男が媛を櫛にというのはそぐわないし、大胆というか乱暴な作戦のほうが「らしい」と思う。気絶なんかしない媛も、さすがは須勢理比売の母上ということで。御神楽は人身御供なんだよね。まあ人が演じるのに櫛への変化(へんげ)は単に演りにくかっただけ(笑)かもしれないけど。
 このへんの取材話や新解釈についてのあれこれは、絵本の解説に詳しい。赤羽・舟崎それぞれがコラムを書いていて、これだけでも滅法おもしろい読み物。…あれ、付属リーフレットだったっけ。それだと図書館によっては読めないところもあるかも。月報とかも、ちゃんとつけといてほしいんだよね。そこでしか読めない貴重な資料がわんさとある。特に研究的に読みたいときは。





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最終更新日  2010.11.16 18:47:38
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