カテゴリ:エジプト紀行
ハトシェプスト女王神殿の三階テラスに並ぶオリシス神は、女王の顔をしているという。付け髭をして、自らを偉大に見せている。アブ・シンベル大神殿と同じ志向だ。岩窟至聖所は、神殿の一番奥。また、第二テラスの左右には拝礼所(ハトホル女神とアヌビス神)がある。 この谷にはもともとハトホル女神の神殿があった所。ハトシェプスト女王が父親・トトメス1世と自分用に改築するように命じたとされる。南テラスの礼拝所は、牛の耳をしたハトホル柱が立っている。列柱室には、雌牛の乳を飲む女王の姿もある。またプント国交易(現在のソモリア)に遠征して、乳香や薬などを求めて、交易を行った様子も描かれている。 1997年11月に痛ましいテロ事件(ルクソール事件)がこの葬祭殿前で起きた。武装集団の襲撃で、観光客62人が亡くなっている。そのなかに日本10名も含まれていた。当時、繰り返し報道され、一時エジプト観光旅行が中止された。あれから20年、平静が戻っていた。
写真-1 神殿背景の岩肌も神々の像に見える。 写真-2 ハトシェプスト女王の顔したオシリス像と考古学博物館の頭部像。 写真-3 ハトホル女神柱と雌牛の姿をしたハトホル女神。 写真-4 岩窟聖至所の入口とアヌビス神礼拝所入口。 写真-5 供物卓の前に、アヌビス神とアモン神。 写真-6 プント国交易の壁画。 写真-7 葬祭殿の見取り図 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年03月06日 06時00分13秒
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