プロジェクト2888分のＸ

JALがすごい状態ですねえ。億単位の株が成り売りになっていますので、日経採用銘柄ではめったに見られないことかもしれません。まあ、私も株主であるため、成り売りレースに参加してもいいんですが、とりあえず上場廃止を回避する可能性が完全になくなるまではそのまま保有しておこうと思っています。すでに、心の中ではJAL株の株価は１円もアリと覚悟しており、100％減損の気持ちでいます。しかしながら、譲渡損を確定してしまうと、いろいろと面倒なので、99.9％の減資でも、上場維持となった場合はそのまま持ってようと思っています。むしろ買い増したりして。それはないか(笑)。

さて、2006年の7月にグロソブの毎月決算型を解約しましたが、その辺で、どうもグロソブは為替にすら負けてんじゃないの？という疑問があったものですから、この解約直後にグロソブと同じ割合で外貨のMMF、預金を持ってみて、グロソブと競わせてみようということで始めた企画でした。競わせている相手は、まだ解約していない手持ちのグロソブ３ヶ月決算型で、ノルウェークローネを加えたため、北欧2カ国、および、日本円を除く、6カ国通貨をグロソブと同じ割合で持ってみて、これを外貨パックとします。で、両者の評価額を比較してみようと言うことです。グロソブも外貨パックとして保有しているMMF、預金もすべて、分配金は税引き後再投資です。

しかし、グロソブの通貨バランスは時とともに変化しますので、なるべく同じ条件で競わせるためには、たまにリバランスする必要があります。そこで、毎月最初の週末に買い増しによるリバランスを行うことにしました。基本的に、長期戦に備えて額はかなり少額で抑える方針です。前回のネタは以下に。

グロソブvs外貨リバランス2009.12

これまで、週末および月末の外貨パック、および、グロソブの評価額は記録しており、比較を開始した2006.7.26の値を100とした比較グラフは以下の通りです。むろん、追加購入リバランスをした際には指数の連続性を保つため適宜補正を加えています。



最近、財務大臣の発言を受けて円安になったりしていましたので、この年末年始は円安傾向となっておりましたが、また米雇用統計が若干弱かったようで少しUSD安気味になりつつあります。先週末雇用統計が発表された以降の為替動向はグラフに含まれていませんので、直近で両者とも上昇傾向となっている様子です。ただ、昨年４月以降の「今年度」で見ると、一進一退状態が続いておりまして、グロソブは95-100ポイントあたりで、外貨パックは88-93ポイントあたりですからだいたい7ポイント差くらいを維持している感じです。現時点でもそのくらいの差となっております。為替が大胆に円安方向へ暴落するとかそういったことでもない限り、外貨が再び追いつくチャンスはなかなかなさそうです。

いつもは毎月最初の週末にリバランスしているんですが、今月は正月三が日ですし、また、グロソブの週報も１週休みでした。年末最後の週報の時点では大きくバランスが崩れている通貨もなかったため、今月は先週末1/8の夜にリバランスを行いました。グロソブの1/7付け週報を見ると、割合としてはEURを減らして、AUD, CAD, NOKなどを増やしているように見えますが、実はEURに関しては為替の変化によるところが大きく、USDを基準に考えると、むしろEURは逆に少し増やさなければなりません。その他、いずれの通貨もUSD基準では少し足りなくなってきたのですが、AUDのみ下記目標範囲を下回っていまして、他は一応目標範囲内でしたので、今回はEURとAUDのみ少しずつ買い増しました。

外貨パックのグロソブに対する目標範囲は以下の通りです。

USDとEUR：USDまたはEUR基準で計算した額の±3％以内
GBP, AUD, CAD：USDまたはEUR基準で計算した額の±10％以内
NOK：NOK単独以上、北欧３カ国通貨合計以下

グロソブの通貨構成（作成基準日2010.1.7週報）
USD=18.2%, EUR=41.9%, GBP=5.9%, AUD=9.6%, CAD=7.3%, NOK=6.6%, JPY=5.4%

ソニーバンクTTB（JPY, 2010.1.9、NOKは新生銀行TTB）
USD=92.38, EUR=133.27, GBP=148.01, AUD=85.04, CAD=89.38, NOK=16.09

リバランス後保有残高（USD, EUR, CADはMMF、GBP, AUD, NOKは定期預金、ただし、いずれも少額の普通預金を含むこともある。）
USD=1,654.14, EUR=2,608.06, GBP=330.32, AUD=907.05, CAD=645.64, NOK=4,749.04