プロジェクト2888分のＸ

スイス、日本と、通貨高が我慢できなくなった国で緩和や介入が相次ぎましたね。それにしてもスイスフランは対日本円でも上がりがちだから、たまらんだろうなあ。スイスフランも100円超えてきてますねえ。たぶん、一番気にするのは対EUR相場でしょうけど、現在のEURの9割くらいの水準ってのはスイスフランにとってはちょっとキツイのではないかとおもいますねえ。だいたい一昔前の感覚では、CAD, AUD, CHFがアバウト似たような位置にいて、USDはそれより2割ほど高く（今はどれよりも安い）、さらにEURはそれよりも高く、って感じでしたので、1EUR=1.5CHFくらいの水準でないとスイスもキツイのだろうなと想像します。観光産業も打撃でしょうしねえ。

さて、タイトルは知らない人も多いかと思いますが、証券コードもついた立派な（でもないか・・）J-REITです。上場できなかったAIGのファンドか？というと、そうではありません。2007年末くらいに上場しようと思ったが、上場中止に追い込まれたのは、ジェイリート投資法人という紛らわしい名前でした。J-REITは2007年の5月あたりに最高値となり、それ以降、サブプライム問題などがドンドン出てきて、下落する一方って時代でしたね。まだリーマンショックまでは予見出来なかったころですけど。

このジェイリート投資法人ではなく、ジェイ不動産はこちらです。リンク先のページで一番古い有価証券報告書を見ると、第1期が平成12年11月ですから、設立は平成12年ですね。今から11年前ですか。ということは、ちょうど2000年ですかね。最も古いNBFで、上場は2001年9月ですからそれより古いことになります。そう、多分、私が知る限り日本で初のJ-REITじゃないかと思いますが、上場は出来ず、ずーーーーーーと、グリーンシート銘柄として細々と存在はしていました。多分、最初の何回かは払ったかもしれませんが、分配金もずーーーーと支払っていなかったと思います。ずっと赤字ですしね。

その運用会社ですが、金融庁から行政処分を受けて、なんと、金融商品取引業者としての登録が7月上旬に取り消されていたことを本日のジェイ不動産の適時開示(PDF)により把握しました。まあ、これは・・・オシマイですな。代わりの運用会社選定中なんて書いてありますが、こんな赤字ファンドを誰が運用するかって感じでしょう。決まらないと、グリーンシートさえ取り消されてしまうみたいですね。しかし、これまで存続してきたことすら不思議ですので、潮時でしょう。なんか存続させることに意味がある人や企業でもあったんですかねえ。

元・運用会社の　ホームページが完全なへなちょこになってますので、過去の状態が分からなくなってしまいましたが、駐車場とか教会とかあってなかなか面白かったんですよ。投資法人もへなちょこならテナントもへなちょこで、不払いなどでずっと訴訟問題引き起こしてましたし(笑)。運用会社もへなちょこで、何をやりたくて設立したJ-REITなんだかさっぱりですね。

その日本最古と思えるJ-REITもこれで最後ですかね。変な銘柄でした。