本のタイトル・作者
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・(6) (一迅社文庫アイリス) [ 山口悟(作家) ]
本の目次・あらすじ
破滅フラグに戦々恐々とした魔法学園での2年間を終え、晴れて魔法省に入省したカタリナ。
案内された魔法省は、どうにも変人の集まりに見える。
そして、新入りへの所属振り分け試験は、村のたぬき退治!
カタリナの班は、マリアにソラ、飛び級で入省してきたショタ美少年のデューイ・パーシー。
この美少年、なぜかカタリナを目の敵にしていて…?
破滅フラグを回避したはずが、夢の中で「FORTUNE LOVER Ⅱ」をあっちゃんがプレイしているところを見てしまったカタリナ。
どきどきオフィスラブのⅡでも、やっぱりカタリナが破滅するって、どーゆーこと?!
引用
「私は無理してマリアがまた具合が悪くなってしまうのが心配。皆がいるんだから一人で無理しないで他の人を頼ればいいのよ」
感想
2021年読書:016冊目
おすすめ度:★★★
もう6巻かあ。
カタリナが魔法学園を卒業して~入省のテストまで、なのに1冊!笑
でもこの巻、めっちゃ楽しかったです。
3巻までは破滅フラグという明確な終わりがあったけど、そのあとの4・5巻は伏線はりつつフラフラしてた感じがあったんですが、6巻で道筋がはっきりしたというか、プロットがちゃんとあって進んでいっている感じがしました。
前半は卒業式とお城でのお泊り会。
R18展開に持って行きたいジオルドと、全力で阻止しにかかる周囲。
ちょこっと出てきた後輩ちゃんもしっかり誑かされてました。
魔法省の新キャラも、モリモリ登場。魔法省の面子、キャラが濃いな…。
ローラの脳内イメージが、どうしても「こち亀」の月光刑事が頭に浮かぶ…。
魔法省で働くという設定上、魔法省に就職したメンバー(ソラ、マリア、ラファエル)が中心になるのかと思いきや、見習いとかお手伝いという名目でジオルドたちも登場。
お前ら…。カタリナ好き過ぎか…。
デューイは、マリアにいっちゃったんですね。個人的にはカタリナがフラグ立てまくるのが見たい…(一級フラグ建築士)。でもあのセリフも、カタリナがマリアに言った言葉だから、間接的にカタリナが誑かしていることになるのかな…?
デューイに指摘されてカタリナがちょっとショボンとしてましたけど、カタリナって確かにかなり恵まれている。
本人は厳しくされているつもりだけど、甘やかされてる。
苦労して成し上がって来たデューイから見たら、王子様との結婚が決まっている公爵令嬢が腰かけに物見遊山で仕事をしているなんて、許せないだろうな。
カタリナは、前世でも現世でもたくさん愛されてきた。
生まれ持っての性質に加えて、だからかな。
マリアにも声を掛けていましたけど、カタリナって人に頼ることを躊躇しないですよね。
できない、だから助けて。手を貸して?
あくまでも自然に、気負うことも無く、助けを求める。人を頼る。
その代わり、相手にも見返りを求めない。まっすぐに、人を助ける。
それが彼女の良いところなんだろう。
助けを求めることは、優劣ではない。尊卑ではない。貸し借りではない。
ただ、目の前に困っている人がいるから。悲しんでいる人がいるから。
それは、とても難しいことなんだ。
謎の手紙に、闇の使い魔の活躍。新キャラの登場。
ああ、続きが楽しみ!
どうでもいいけど、表紙の隅っこにたぬきが描かれていると、『月刊少女野崎くん』の都ゆかり先生が担当(前野)のせいでどんな作品にもタヌキを登場させられていることを思い出す…。
これまでのレビュー
2020.12.21
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(1)
2020.12.23
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(2)
2021.01.04
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(3)
2021.01.25
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(4)
2021.01.27
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(5)
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