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テーマ:秘密トップ・シークレット(19)
カテゴリ:「秘密」詩・小説
猟奇殺人事件の苦手な方は読まないでください。
BLの苦手な方も読まないでください。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。 「犯人の手口が急に変わったのはなぜですか?」 小池が質問した。薪は書類に軽く目を通してから質問に答えた。 「わからない。しかし、犯人はこの2週間で3人の少年を殺害 しており、だんだん犯行が猟奇的にエスカレートしていると考え られる。1人目の被害者は特に目立った外傷もなく、公園の池 で水死体として発見。死因は絞殺によるものである。被害者の 年齢は14歳。JR吉祥寺駅前にある塾の帰り道で突然後ろから 殴られて気を失い拉致される。死亡推定時刻までのおよそ4時 間目隠しをされており、MRI捜査で犯人を確認できなかった。 また、少年はいつも自転車で塾に通っていたが、その日は雨 だったため、公園沿いの道を1人で歩いていた。事件当初は 顔見知りの犯行ではないかと地元周辺を警察が捜査していたが 手がかりがつかめず、2人目の被害者の遺体が多摩川上流で 発見されてから第九にMRI捜査が依頼された。1人目の被害者 及び武蔵小金井駅付近で拉致された2人目の被害者16歳と 京王多摩川駅付近で拉致された3人目の被害者13歳との接点 はいずれもない。この事件で共通して言えることは塾の帰りを 狙った犯行で駅から徒歩10分から20分離れた人けのない場所 を1人で歩いているところを後ろから鈍器で殴られ車に乗せられ 拉致されている。おそらく犯人は駅周辺で好みの少年を物色し、 気付かれないように自宅まで後をつけ、襲い易い場所を下調べ した上で計画的に拉致しているものと考えられる。」 「犯人が何ヶ月も前から連続殺人の計画を立てていたとなると この先も第4、第5の被害者が現れる可能性が強いですね。」 佐伯が手をあげて発言した。しかし薪はこう答えた。 「1人目の被害者はいつもは自転車で塾に通っていたことから 偶発的な犯行と考えられる。まぁ、雨が降るのを気長に待って 襲ったという可能性もないとは言い切れないが・・・後の二人は 電車で塾に通っていた為、いつも決まった時間に人けのない道 を1人で歩いていた。下調べに何ヶ月もかけなくても1回後を つければ次の塾の帰り時刻に待ち伏せすることは可能だ。駅も 繁華街は避け大きな公園などが近くにある駅を地図で探せば 地の利に詳しくなくても数日間の下調べで犯行に及ぶことが できる。つまり、犯人は捕まるまで永遠に少年を襲い続ける 可能性があるということだ。」 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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