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2009年05月16日
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カテゴリ:「秘密」詩・小説
BLの苦手な方は読まないでください。

 猟奇殺人事件の苦手な方も読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート 



 嫌な事件だったと青木は思った。佐伯は逮捕起訴されたが

 警察病院に入院している。精神鑑定の結果、精神病棟に隔離

 されたのだった。

 「薪さん、犯人が佐伯だって何故わかったんですか?」

 青木が薪に質問した。

 「唇の形が同じだった。」

 仮面の下にわずかに見える唇だけでわかるなんてさすが薪さん。

 と青木は思った。しかも佐伯の唇は厚からず薄からずいたって

 普通の特徴のない唇だった。

 「それに身長187cmのモデル体型の人間は世の中に少ない。

 事件が発生したのも佐伯が帰国した数日後だ。佐伯は東京

 在住で地の利に詳しい。だが動機が最後まで謎だった。真面目

 で優秀な女にモテる奴がなぜ少年を襲うのか解らなかった。

 佐伯は鈴木の脳を密かに見て、貝沼の狂気が伝染したんだ。

 だから鈴木に顔や雰囲気が似た少年ばかりを襲った。僕は佐伯

 のことをノーマルだと思っていたから、飲みに行った帰りにキス

 された時には正直言って驚いたよ。でも同時に犯人だと確信が

 持てたから本人には気付かれないよう極秘に捜査した。」

 「敵を欺くにはまず味方からってやつですか。俺は本気で心配

 しましたよ。岡部さんから薪さんが佐伯の自宅のバスルームを

 確認してくる。いつでも踏み込めるように待機しておけ。と言われ

 たと聞いて、いてもたってもいられなくなりました。もし踏み込む

 のが後少しでも遅かったら殺されていたかもしれないんですよ。」

 「それはない。僕の上着のポケットに仕込んだ盗聴器が1時間

 途絶えたら合図しなくても踏み込むよう岡部に支持してあった。

 佐伯はいつも獲物を3、4時間かけてじっくりと料理する。最初の

 1時間はただレイプするだけで致命傷は負わされない。」

 「また、そんなこと言って・・・俺以外の奴にはもうやらせないって

 約束したのに忘れたんですか?」

 「・・・忘れてた。」

 青木は呆れてものも言えなかった。ただ、マンションのベッドの

 上で裸で寝ている恋人の顔を黙って見つめていた。

 「もう一回したいのか?」

 「薪さん。」

 「冗談だ。」

 薪はクスっと笑った。青木は何を考えているのかさっぱり

 わからない年上の恋人の危うい性質に翻弄されながらも

 自分が守ってあげないとこの人はダメになると思った。また

 口に出して言うと自意識過剰だと叱られるので黙っていたが、

 言葉で想いを伝える代わりに薪を抱きしめた。

 「やっぱりしたいのか?」

 薪は青木の背中に腕をまわして言った。青木は薪に口づけをして

 無言で薪の身体を弄った。言葉よりも深い愛を薪に伝えたい。

 薪の望む形で・・・身体を繋ぐことで伝えられるのならいくらでも

 身体を繋ごう。二人には時間がたっぷりとあるのだから。

 青木は薪を愛情で包み込むために抱いた。

                             (完)


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート 



        





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最終更新日  2024年02月27日 18時19分42秒
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