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テーマ:二次創作小説(947)
カテゴリ:「秘密」詩・小説
BLの苦手な方は読まないでください。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 佐伯は雪の降り積もる美しい情景を長い間、見つめていた。 それから、おもむろに机に向かい、便箋とボールペンを 取り出して、手紙を書き始めた。手紙の内容はこうだった。 『お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許しください。 僕は長い間、嘘をついていました。 僕は悪魔の罠にはまり、警察に捕まりました。 でも、真実は違うのです。 僕は3人も少年を殺してはいないのです。 本当の事を言おうかと何度も考えましたが、 毎月、薪さんが面会に来るたびに甘いご褒美をくれるので、 誰にも言えないまま、ずるずると生きていました。 彼の美貌に僕も兄さんも人生を狂わされました。 僕の脳を見てください。 真実がきっとわかるはずです。』 手紙を書き終えた佐伯はゆっくりとガラスのコップを手に取り 床に落とした。割れて飛び散ったガラスの一番大きい破片 を拾い上げ、洗面台に向かって歩いた。そして、洗面台の 鏡の前に立ち、こう言った。 「薪さん、僕は一人しか殺していない。」 佐伯はガラスの破片を首に突きたて喉を掻っ切った。 血は溢れ、血飛沫が鏡を赤く染めた。 (続く)
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最終更新日
2011年01月17日 19時09分27秒
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