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2011年02月28日
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カテゴリ:「秘密」詩・小説
 
 BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  


 「田中先生はどちらにお住まいですか?」

 車に乗り込んで間もなく、青木が聞いた。

 「隣の市ですよ。それより、大島君のお兄さんは確か

 大学4年生でしたね。就職はもう決まりましたか?」

 「え?あ、はい。おかげさまで。なんとか・・・」

 青木はMRI捜査で大島の兄に自分が似ている事は知って

 いたが、兄に関する情報はあまり覚えていなかった。

 下手に何か言って、他人になりすましている事がばれると

 まずいので、青木は話題を変えようと思った。

 「先生はあの池で何をなさっていたんですか?」

 「今日は殺された教え子の命日なんですよ。あの連続

 殺人事件の・・・お兄さんとはお忙しいご両親の代わりに

 家庭訪問の日に一度お会いしただけですけど、弟さんも

 連続殺人犯の魔の手にかかって、さぞやお辛かったと心中

 お察し致します。もうすぐ大島君の命日でしたね。そうだ。

 このまま川を見に行きませんか?少し早いけど、殺された

 大島君の為に花を供えたいと思います。よろしいですか?」

 「あ、はい。」

 青木はいろいろと聞き出すチャンスかもしれないと思って、

 田中の提案に応じた。

 車は死体遺棄された多摩川上流へと向かった。

 途中花屋に寄ると言いながら、結局、車はどこにも寄り道せず

 多摩川上流の河川敷まで来てしまった。すでに日は暮れて、

 真っ暗だった。田中は河川敷に車を止めると、

 「あんた、本当は誰なんだよ?」

 と言った。青木は突然の質問に面食らったような顔をして

 黙ってしまった。

 「最初、池で名前を呼ばれた時は大島の兄さんだと思ったよ。

 でも、あいつの兄貴が俺の車に乗ったりするわけがないんだ。

 しかも、あんたは大学生にみえない。大学生が就職活動でも

 ないのに何で紺色のスーツ着て歩いてるんだ?それに、

 あんた、歳は20代半ばか後半ってとこだろう?22歳に

 みえないんだよ。」

 青木は顔をこわばらせて、胸元の銃に手をやろうとした。

 だが、その前に、田中にスタンガンを押し当てられ、

 気を失ってしまった。


                           (続く)


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  



   








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最終更新日  2011年03月01日 01時14分31秒
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