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テーマ:二次創作小説(947)
カテゴリ:「秘密」詩・小説
BLの苦手な方は読まないでください。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 初夏のある日、二度の離婚歴のある母親は1歳と7歳の 幼い兄弟を自宅のアパートに残して、彼氏と1泊2日の 旅行に出かけた。母親は 「何があっても外に出ちゃだめよ。」 と言って、2人の子供を置き去りにした。 子供たちは留守番に慣れているのか、午前中は何事もなく テレビを観て過ごした。朝と昼は母親の用意した菓子パンを 食べ、兄の晴彦はコーラを飲み、弟の晃彦は牛乳を哺乳瓶に 注いでもらって飲んだ。午後からテレビゲームに夢中になった 晴彦は晃彦が寄ってくるたびに 「あっちへ行け」 と追い払い、叩いたり、突き飛ばしたりした。そして、晃彦を 大きな段ボール箱に閉じ込めた。晃彦が泣き出すと、晴彦は 牛乳の入った哺乳瓶を晃彦に与え、 「それを飲んで寝ろ。」 と言った。晃彦は諦めたように牛乳を飲むと寝てしまった。 夕方、目を覚ました晃彦は段ボールの中で再び泣き出した。 晴彦がすぐに飛んできて、晃彦を見て、 「くっせぇな。」 と言った。朝から一度も換えていないオムツから糞尿が 漏れ出して、ズボンを汚していたのだった。晴彦は晃彦を 段ボール箱ごとひっぱって、風呂場に連れて行くと、晃彦の 服を脱がせ、汚れた服をバケツに入れ、オムツを外し、 ゴミ箱に捨てると、シャワーの水で洗い流した。6月とはいえ、 冷たい水で体を洗われた晃彦は泣き叫んだ。すると、晴彦は 「うるさい。だまれ!」 と言って、洗面器を晃彦の顔に被せた。真っ暗な画面が 数分間続いた後、顔から洗面器が外されると、晃彦は体も 拭いてもらえず、びしょ濡れのままオムツ1枚の姿で 段ボール箱の中に再び放り込まれた。晴彦は更に泣き叫ぶ 晃彦の口をガムテープで塞ぎ、手足を縛り、段ボール箱の ふたをガムテープで貼って閉じた。 翌朝、段ボール箱のふたが開けられ、縛られていた手足と 口のガムテープをはがされ、風呂場で再びシャワーで水を かけられると、晃彦は泣き出した。晴彦は泣く晃彦の頭を 掴んで水の入った洗面器に顔を押し付けた。もがき苦しみ、 洗面器の水で溺れた晃彦は気を失った。数時間後、 晃彦は段ボール箱の中で目を覚ましたが、ぐったりとして 動けなかった。泣き叫ぶ気力もなく、再び眠りにつくと、 真夜中、静かに息を引き取った。 「酷い話だろ。」 滝沢がMRIを止めて、薪に言った。 「死因は高熱による肺炎だ。だが、俺がおまえの意見を 聞きたいのはこれじゃない。7歳の兄のほうだ。」 (続く)
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最終更新日
2011年09月23日 23時17分50秒
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