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2011年09月26日
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カテゴリ:「秘密」詩・小説

 BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート



 「貝沼の幽霊を見たって奴も精神病院行きになったしな。

 世の中に幽霊なんているわけがない。もし、いたとしたら、

 あんたは今頃、殺されているだろうな。第九の連中も室長だけ

 何故幻覚を見ないのか不思議がってるよ。でも、本当は

 見るんだろ。幻覚。」

 滝沢がにっこりと笑った時、貝沼の顔に一瞬、すり替わって

 見えた。薪は真っ青になったが、相手にさとられないように

 声は出さなかった。落ち着いて、もう一度よく見ると、

 滝沢の顔に戻っていた。

 「なんだよ。急に心停止しそうな顔して。」

 と、滝沢は訝しげに薪の顔を覗き込んだ。そして、

 「やっぱり、あんたも幻覚を見るんだな。そりゃ、そうだよな。

 あんたの偽善のせいで、こうなったのに、何ともないほど

 神経図太くないよな。自分にそっくりな少年たちが殺されるって

 どんな気分だ?ほら、あれだろ?自分がもし、あんなふうに

 殺されたらって想像したりもするんだろ?普通の奴だったら、

 とっくに恐怖で頭がおかしくなってるだろうな。でも、あんたは

 違う。あっちの世界に行かないように工夫してるんだろ?

 リストカットしてる精神障害者みたいに、男に抱かれて、

 滅茶苦茶にされる自分に酔ってる。罪の呵責から逃れる為に

 鈴木を利用して、鈴木にいっぱい酷い事をさせて、自分だけ

 罪を償ってる気になっているんだろう?それって、自傷行為

 よりも立ちが悪いと思わないか?」

 「・・・。」

 「鈴木は悩んでるよ。夜も眠れないくらいに。もう、

 解放してやったらどうなんだ?」

 滝沢はそう言って、薪の手に触れた。ゆっくりと手の甲に

 手の平を重ねて、指の付け根に指を滑り込ませ、薪の手を

 摩るように愛撫した。

 「俺が鈴木の代わりになってやってもいいんだぜ。俺に

 見せろよ。貝沼の脳を。俺が貝沼の報告書も書いてやる。

 もちろん、あんたに都合の悪い部分は全て改ざんしてやるぜ。

 その代り、俺にもさせろよ。ワインプレイとか・・・」

 「何故、知ってるんだ?」

 「総監に教えてもらったんだ。室長にはこんな趣味が

 あるってな。録画されてるよ。それから、録音もな。」

 「・・・それは、本当なのか?」

 「本当だ。嘘だと思ったら、自宅を探してみな。監視カメラと

 盗聴器が仕掛けてあるから。」


                           (続く)




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最終更新日  2011年09月26日 20時31分13秒
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