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2011年09月25日
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カテゴリ:「秘密」詩・小説

 BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート



 滝沢はMRIをいったん止めて、薪に説明した。

 「救急車に電話した後、母親は晴彦を問い詰めたが、晴彦は

 『昨日から高熱が出て、何も食べずに寝ていたけど、死んでる

 とは思わなかった。』と嘘をついた。かけつけた救急隊員が

 警察に通報し、母親は逮捕され、晴彦は児童福祉施設に

 保護された。ところが、1週間後、晴彦は原因不明の死を

 遂げた。晴彦の体にはアザなどがあって、警察は母親の虐待

 だと決めつけた。しかし、実際はそうじゃなかった。苛めだよ。

 晴彦は学校でいじめられていたんだ。半年前に離婚して、

 ボロアパートに引っ越してきた晴彦は友達ができなくて、

 いじめの対象にされた。おまけに、あの美人の母親は男に

 だらしなくて、離婚後に就職した会社の上司とすぐに男女の

 関係になって、しょっちゅう夜遅くまで遊び歩いていた。弟の

 子守を押し付けられた晴彦が同級生に殴られたり蹴られたり

 するたびに弟に八つ当たりしていたとしても不思議じゃない。

 だが、問題はここからだ。俺が相談したいのは施設に入った

 晴彦が死ぬまでの1週間だ。あんたは幽霊を信じるかい?」

 滝沢の質問に薪は顔色を変えた。滝沢は薪の返答を

 待たずに、MRIを再び見せた。

 施設の先生は優しかった。施設にいる子供たちも親切で、

 晴彦はすぐに皆と打ち解けて、仲よく暮らし始めた。でも、

 晴彦は何かに怯えているようだった。時折、晴彦は何度も

 後ろを振り返ったり、不審な行動をとるようになった。

 ある晩、晴彦は晃彦の夢を見る。金縛りにあって、うなされ、

 目を開けると、晃彦の顔が目の前に浮かんでいた。晴彦が

 声も出せずにいると、晃彦は晴彦の口を両手で押さえ、

 ゆっくりと息を止めようとする。晴彦は恐怖のあまり失神

 してしまう。翌日、風呂場で晴彦は転び、足元を見ると、

 晃彦が晴彦の足にしがみついていた。晃彦は晴彦の体を

 這い上がり、晴彦の顔に手を伸ばす。晴彦は恐れおののいて

 後退りしながら立ち上がって逃げようとして浴槽に転落した。

 湯の中に沈んだ晴彦に晃彦が襲い掛かり、晴彦の首を

 絞めた。晴彦はもがき苦しみながら浴槽の中で水死した。

 「風呂場には他にも何人か児童が一緒に入っていたらしい。

 でも、誰も晃彦の幽霊を見ていないんだ。一人で浴槽に

 落ちて、3分間、湯の中に沈んで浮かんでこなかった。

 施設の先生が駆けつけた時にはもう死んでいたそうだ。

 死因は心臓麻痺による溺死。首を絞められた跡は残念

 ながら無かった。室長はどう思う?」

 「幻覚だ。幽霊なんかいるはずがない。報告書には

 科学的に証明できることを書け。」

 「分かった。そうするよ。俺も頭がおかしいって思われたくない

 からな。あんたなら、そう言うと思ったよ。」

 滝沢は意味深な笑みを浮かべて言った。


                            (続く)



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最終更新日  2011年09月25日 22時35分27秒
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