テーマ:洋楽(3312)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
クロスビー在籍最後の第4作 ザ・バーズ(The Byrds)は、元々ロサンゼルスで、ジム・マッギン(ロジャー・マッギン)、ジーン・クラーク、デヴィッド・クロスビーが集まったところから始まった。1965年、『ミスター・タンブリン・マン』でデビューし、一躍人気を獲得するものの、これら3人の協和は長くは続かなかった。 同じ年にセカンド作『ターン・ターン・ターン』をリリースするものの、ジーン・クラークはバンドを去ることになる。翌1966年に残ったメンバーは『霧の5次元』、さらには本盤『昨日より若く(Younger Than Yesterday)』をリリースする。けれども、この『昨日より若く』は、デヴィッド・クロスビー在籍の最後の作品となってしまう。 この作品の特徴としては、前年作の『霧の5次元』から続くサイケデリック的な要素のほか、管楽器の導入やテープ逆戻しなどの新しい要素の導入が挙げられる。とはいえ、実験的な作品になったかと言われれば、アルバムの全体としては“見事にまとめあげられている”という印象の方が強い。つまるところ、フォークとロックの融合を果たし、次のステージに進んだ彼らの作品と言う意味では、ある種、デビューから3枚のアルバムでやってきたことの集大成的な作品で、一つの完成作ということになるんじゃないかと思ったりする。 曲単位で個人的な好みをいくつか挙げてみたい。音楽業界のヒットづくりを皮肉ったような詞の1.「ロックン・ロール・スター」は、全米のシングルチャートで29位となった曲でもある。2.「あの娘をみなかったかい」は、さほどヒットしなかったものの、シングル向きの好曲。一方、単体というよりは、アルバム作品の中で聴きごたえがあると言えそうなものとしては、7.「思想と言語(ソーツ・アンド・ワーズ)」が特に気に入っている。さらに、表題の“昨日より若く”につながる詞が印象的な9.「マイ・バック・ペイジズ」が個人的には外せない。 正直、ステレオタイプなバーズを聴いてみたいという向きには、最初の二作(『ミスター・タンブリン・マン』、『ターン・ターン・ターン』)が最適ということになのだろう。けれど、彼らの真価がわかる盤はと言われると、『霧の5次元』とこの『昨日より若く』の二作を強く推したいという風に思う。 [収録曲] 1. So You Want to Be a Rock 'n' Roll Star 2. Have You Seen Her Face 3. C.T.A.-102 4. Renaissance Fair 5. Time Between 6. Everybody's Been Burned 7. Thoughts and Words 8. Mind Gardens 9. My Back Pages 10. The Girl with No Name 11. Why ~以下、CD(1996年)のボーナス・トラックボーナス・トラック~ 12. It Happens Each Day 13. Don't Make Waves 14. My Back Pages -alternate version- 15. Mind Gardens 16. Lady Friend 17. Old John Robertson -single version- 1967年リリース。 【メール便送料無料】ザ・バーズ / 昨日よりも若く[CD] 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年07月01日 19時36分43秒
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