テーマ:ラテン系ロック(89)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
ロック系アーティストによる追悼盤
“ディーヴァ(diva)”はよく耳にする表現だけれど、その男性形はあんまり聞くことがない。ご存知の人も多いだろうけれど、ディーヴァはイタリア語で“神がかっている”という意味で、女性形だと“歌姫”とか“女神”とか訳されたりする。 その男性形(divo)を表題にして2016年にリリースされたオムニバス盤が、この『アモール・エテルノ・アル・ディーボ(Amor eterno al divo)』である。直訳すると、“ディーヴォへの永遠なる愛”。何のことか意味不明かもしれないが、ソニー・メキシコで編まれたというのがミソだったりする。筆者が入手したのは2017年になってからだったが、リリースそのものは2016年11月。そう、2016年8月に急死したメキシコの国民的シンガー、フアン・ガブリエル(Juan Gabriel,過去記事(1) ・(2) )こそがその“ディーヴォ”であり、この盤はロック系のシンガーやバンドによる彼へのトリビュート盤というわけである。 冒頭の1.「テ・ロ・ピド・ポル・ファボール(Te lo pido por favor)」は、フアン・ガブリエルの有名曲であるだけでなく、このカバー自体もよく知られたカイファネス(Caifanes)によるもの。以下、有名バンドのマルディータ・ベシンダー・イ・ロス・イホス・デル・キント・パティオ、グラミー受賞者でもあるフリエタ・べネガス(フリエッタ・べネガス)、ラテン・グラミー受賞バンドとしても知られるDLD(かつてのディルドDildo)など、なかなか豪華な顔ぶれが並ぶ。個人的にベストは、上記の1.と、ロス・ダニエルスによる7.「ノ・テンゴ・ディネーロ」。 ともあれ、“フアン・ガブリエルに捧ぐ”とか“偉大なるシンガーへの追悼”とか大々的に謳っていないところが個人的にはよいと思う(ついでながら、フアン・ガブリエルはシンガーソングライターというわけではなく、他人の曲を解釈する“歌手”だったので、作曲者や作詞者としてクレジットされているわけでもない)。権利の関係でそう謳えなかったのか、はたまた、わざとそういう風にしたのかはわからない。けれども、もし後者だとしたら、なかなか洒落た“追悼盤”だと思ってみたりするのだけれど。 [収録曲] *( )内はアーティスト名 1. Te lo pido por favor (Jaguares) 2. Lo pasado, pasado (Maldita Vecindad y los Hijos del 5to Patio) 3. Inocente pobre amigo (Panteón Rococó) 4. Siempre en mi mente (Julieta Venegas) 5. He venido a pedirte perdón (Aterciopelados) 6. Te sigo amando (DLD) 7. No tengo dinero (Los Daniels) 8. El noa noa (Vicentico) 9. Caray (Agrupación Cariño) 10. Querida (Motel) 11. Debo hacerlo (Aleks Syntek) 12. Así fue (Playa Limbo) 13. Amor eterno (Allison) 14. Juro que nunca volveré (Los Planetas) 15. No me vuelvo a enamorar (Pastilla) 16. Hasta que te conocí (Elis Paprika) 2016年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年08月04日 05時35分31秒
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