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テーマ:ザ大学(677)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
福島大学に新設される予定の農学系学類(学部)の設置場所をめぐって、先週、福島市をはじめ県北地方、相馬地域の市町村と農業・経済団体が、同学類を福島市に誘致する目的の期成同盟会を結成しました。福島市を中心に中通り、浜通りの北部が一致団結するのは珍しいですが、この背景にはいくつかの理由があるのかな~とも感じます。
1 福島大学が農学系学類を新設する意向を示したのは一昨年のことだが、この時点で福島県農業総合センターを擁する郡山市に学類設置を希望する声が出ていた。 2 ところが昨秋になって、福島大学が、農学系学類を新設するには新設するが学生の総数は増やさずに他の学類の定員を減らして農学系学類の定員に充てる意向を発表。従って、郡山市に限らず福島市外に農学系学類のキャンパスを設置するとなると、福島市内で学ぶ学生数は減少することになる。福島市としてはキャンパス誘致(実質的には学生数の維持)に動かざるを得ない。 3 加えて、福島県内では今年3月に各JAの広域合併が控えており、中通り北部と浜通り北部の各JAがひとつにまとまる予定であり、合併後のJAが管轄する地域全体の団結力を内外に示す必要があった。農学類の地域内(福島市)への誘致促進の動きは、そのシンボルとして行われた感がある。 まぁ、こんなところでしょうか。 また、2に書いた内容で想像がつきますが、福島大学の側も学類新設はするけれどあまり余計なお金をかけたくはない模様。従って、地元の福島市を中心とした地域がキャンパス誘致の声をあげたのは大学にとって渡りに船で、「地域の声を重視して福島市にキャンパスを設置した」という大義名分も成り立ちます。 でも、仮に福島市内に農学系学類が新設されたとしても、福島県立医科大学が福島市中心部に新学部を設置する意向を既に表明しているし、「福島県の大学」という枠組で考えれば福島市偏重の感は否めません。福島市への農学系学類設置を阻止したければ突くべき点はそこですが、果たして今後の展開や如何に? 食料環境政策学を学ぶ/明治大学農学部食料環境政策学科【2500円以上送料無料】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.24 20:50:12
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